30 ページ30
「…何言ってんの?」
「悪玉では無さそうだな」
彼は少し笑うと、部屋の整頓をし始めた
なんで怖がらないの?
ヴァンパイアはヴァンパイアでしょ?
「俺の名はハーマン・サムエル。ハルと呼んでくれ」
振り返った彼は相変わらず無表情。でも、余裕そうな表情だった
いや、僕がヴァンパイアだって分かったのになんでそんな怖がらないの?
怖がるものでしょ?普通さ
「…僕はラティス」
知らない間に名乗っていた
もしかしたら、このハルって言う人は僕を利用する為に僕を保護したのかもしれない
僕にとって、悪い奴かもしれない
だけど、僕を助けてくれた。
たとえ悪い人だとしても、この力があればどうにかなるだろうと思った。というか、今更死ぬとか怖くないし、どうでもよかった。
「本名は?」
「ソクラティス・オーティス」
「その名前だと…ここの出身じゃないのか?」
「親が色々と」
「成る程」
僕がベッドに座る。それに向き合って椅子に座るハル
「…あんた何者?」
「ヴァンパイアのあんたなら知っているはずだが…
サムエル一族と言うのを聞いた事がないか?」
「悪いけど、僕そう言うの興味なかったからさ」
「そうか。そうだな、サムエル一族と言うのは代々続いている一族でな、まず一代目が…_____」
うわ、この人話長いやつだ
「で?簡単に言うと?」
ハルの話を遮って聞く
「む?つまりだな、ヴァンパイアを片付けるのが仕事の家柄だ」
「そんな君がヴァンパイアをかくまってていいのかい?」
驚かないのか、と言いたげのハル
何回も言うけど、一回死んでるし別に生について執着しているわけじゃない
「俺が片付けるのはあくまでも、悪玉のヴァンパイアだ。
あんたを拾ったのも、ヴァンパイア絡みの事件の匂いがした故に父から_____」
「あーあ分かったからハイハイ」
「……」
「……」
急に訪れる沈黙。
47人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
扇華→(プロフ) - 時間かかるからね〜 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» きっ、筋肉が出来るまでの過程…!!それは新しい試みだっ…!(目キラキラ)← (2015年11月27日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - そうなんですよ〜これが良いんですよね!運が良ければ、水泳始めた頃からずっとほどよい腹筋が出来るまでを見ることができますよwww (2015年11月27日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» それはそれは…大変ですね…頑張ってください!応援してますよ!! いやあのね、水泳やってる人の筋肉は本当に素晴らしいと思いますよ私。あの、ガチガチじゃないというか、ほんのりではないというか。とにかく程よい筋肉なんです((( (2015年11月27日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - 一年生で部長やってますwww本当にたまりませんよねぇ… (2015年11月26日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月29日 22時