【薄桜鬼沖田総司】君を探していました〜 ヴァンパイアな彼と過ごす日々〜

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まぁ、人間の血を吸ってるヴァンパイアより、能力やらなんやらの発揮は弱い。

つまり
人間の血を吸ってるヴァンパイア＞動物の血を吸ってるヴァンパイア

まぁでも、最近じゃ誰かと戦闘だなんてする機会もなかったし、強さとかはどうでも良かった



なーんて、今まで思ってたけど



「あの、いつまでいる気ですか？」

「あー。ごめんごめん。朝食にしようか」

「はい」


この子を守るためには、そうもいかないかな


__________


「んふ、おいしいでふ」


美味しい。相変わらず美味しい
彼の作る料理は絶品だ


「それは良かった」


私の前に座っている彼は、私を見て微笑むばかりで、自分は一切ものを食べない
何か食べているところを見たことがない



彼って何者？


最近、よく考える


彼ってなんなんだろう、と



聞いてみようとした事は、何度かあった。
だが、彼の持っているオーラがそれを許さない。
何故か、聞けないままでいる



それに以前、彼の話した「私を何故ここに連れてきたのか」という話

どうも、彼の様子を見ていると、理由はそれだけではなさそうな気がしてならない


何かを、彼は隠している


さて、どうしたものか


と言ったものの、料理が美味いったらありゃしない



「ご馳走様でした」

「はいはーい。いやぁ、毎日綺麗に食べるねぇ」

「だって美味しいんですもん」



これじゃ料理で釣られてるみたい
…というか、もう現に釣られてるんだろうけども


「あのー…」


「ん？」


私の食べ終わった食器を片付ける彼。それに私も加わる




彼は、屋敷からあまり出ない
見ている限り、外に出るのは極力避けているらしい

だからと言って、私だって人間なのだ。外に出てお日様の光でも浴びたいな、だなんて。


「今日、天気もいいので、外に散歩しに行ってもいいですか…？」


「あぁ。…外か」



うーむ、と、彼は顎に手を当てて考える


外に出たい、とお願いをする初めての試み。
やっぱダメかな。


と、肩を落としたその時


「まぁ…良いんじゃない？
外もたまには。心配だし、僕も付いて行くよ」



「えっ！良いんですか！？ありがとうございます！」

「うん。あんまり閉じ込めちゃっててもアレだしね」

「やったあ！嬉しいです！」




ぴょんぴょん飛び跳ねると、「お皿が落ちるよ」と注意されてしまった。だけど、嬉しいのだから仕方がない

なんだか、私の無理なお願いを聞いてくれた彼に少し認められてような気がした

心があったかい

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