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あのおかしな人と出会ってから、数週間が経った


あの後から彼は姿を見せない

今では、夢だったのではないか、とさえ思う




「さっさと仕事しろ!おっせぇ動きだな!何もできねぇのかよ!」

「すいません!ごめんなさい!」



怒声を浴びせられる


いくら頑張っても、私は人間にふさわしい扱いはしてもらえない

だからといって、仕事を怠けたりは出来ないのだけれども。



私は屋敷に勤める一人であり、この屋敷での仕事は様々

屋敷の人目につかないようなところの掃除や、皿洗いなど、雑用の中の雑用

溶けるんじゃないかってくらいに働かされる。




「おい!それさっさと終わらせて早くこっちへ来い!これ片付けろ!」

「はい!分かりました!」



はっきり言って、辛い


働くだけならまだしも、ひどい口調で怒声を浴びせられたり、時には暴力だってある。


周りからの目も、良いものではない


「あの子ってなんなの?」
「下っ端の下っ端でしょ」
「でもあれじゃかわいそうよ」
「あんな汚らしい格好してたら、そうもなるでしょ?ねぇ?」

メイドたちの笑い声が響いた



あぁ、辛い。

消えてしまいたい。



「おせぇんだよ!何やってんだお前は!!」

ガッシャーン


「いっ……」



洗っていた皿を足の上に落とされる。
それは凶器となって、容赦なく私の足を傷付けた



「使えねぇな!!」


あまりの痛さにしゃがんでしまったところを、執事長の男に蹴られる


「ごめんなさい!申し訳ありません!許してください許して…」






____その時だった





急にその場の
雰囲気が変わる



ガラッ


勝手にキッチンの窓が開いた
誰かが開けた様子はない。

カーテンが風に吹かれて激しく揺れている

いくつもの照明はグラグラと揺れ、灯りをチカチカと点滅させている



「な、なんだ…?」


執事長の男は周りの突然の変化に、驚いていた





そんなことより、私は足の痛さに顔をしかめた

血がにじみ出ている

今、男が油断しているうちに逃げ出すことだってできるかもしれない

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扇華→(プロフ) - 時間かかるからね〜 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» きっ、筋肉が出来るまでの過程…!!それは新しい試みだっ…!(目キラキラ)← (2015年11月27日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - そうなんですよ〜これが良いんですよね!運が良ければ、水泳始めた頃からずっとほどよい腹筋が出来るまでを見ることができますよwww (2015年11月27日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» それはそれは…大変ですね…頑張ってください!応援してますよ!! いやあのね、水泳やってる人の筋肉は本当に素晴らしいと思いますよ私。あの、ガチガチじゃないというか、ほんのりではないというか。とにかく程よい筋肉なんです((( (2015年11月27日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - 一年生で部長やってますwww本当にたまりませんよねぇ… (2015年11月26日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月29日 22時

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