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「あらー?私に喧嘩売ってるのかしら?」
「リノってなんか変なスイッチありますよね。顔怖いですよ?」
「クソ男ちゃんこっちに来なさい」
「あはは怖いなぁ」
ここはお得意の、煽りをいれて。
_____ズガン!!
リノが何かを投げた
「おっと。ねぇリノ!僕もうここから抜けますね」
「はぁ?生意気言ってんじゃないわよ?あんたは私のものよ」
「そういうのが嫌なんですよね。僕一人の方が好きなんだ。
2・3歳ならいいとして…はるか彼方の年上好みじゃないし」
ヘラヘラと笑ってみせる
「あぁもう冷めたわ」
「僕はもっと前から君たちに冷めてるよ。馬鹿みたいな頭してさ。こんなことなら……」
__________シュッ………
「…くっ…!…」
やばい。
さすがリノだ。さっきの攻撃なんて虫を殺すくらいのレベルだったんだ
肩から血が吹き出る
「私たちは、もう引き返せないのよ。
この心臓に木の杭を打たれるまで、
十字架に貼り付けられるまで
私たちはヴァンパイアなの」
狂ったように笑いながら彼女は放った
「“ヴァンパイア”として、生きる気がないなら…
此処にあんたの居場所はないわ!」
リノ、きっと、
君の求めている“ヴァンパイア”と
僕の求めている“ヴァンパイア”は
違うんだね
ヴァンパイアでも、こんなに違うんだ
最後に見たのは、彼女の黄金色の瞳だった
_____ガンッッ!!!
頭が地面に叩きつけられる
薄っすらとした意識の中で聞こえたのは
「さよなら、新入りちゃん」
リノの声だった
・
・
・
一つ、村が潰れた
何一つ証拠もないまま
村の跡には、焼けた建物がある
ヴァンパイアの仕業か
度々起こる、毎度違う手口で村が一つ二つと、一晩のうちに消えてしまう
近くを探索していると、茂みに黒い物体がある
近づいてみると、それは若い男だった
傷だらけで、殴られた跡のようなものが顔や体にたくさん見えた
…死んでるのか?
近づいてみると、息はあるようだ
だが、このまま放っておいたら間違いなく死んでしまうだろう
かなり弱っているようだった
「少し、立てるか?」
若い男の腕を、自分の肩にかける
この男を、自分の家まで連れて行くことにした
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扇華→(プロフ) - 時間かかるからね〜 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» きっ、筋肉が出来るまでの過程…!!それは新しい試みだっ…!(目キラキラ)← (2015年11月27日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - そうなんですよ〜これが良いんですよね!運が良ければ、水泳始めた頃からずっとほどよい腹筋が出来るまでを見ることができますよwww (2015年11月27日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» それはそれは…大変ですね…頑張ってください!応援してますよ!! いやあのね、水泳やってる人の筋肉は本当に素晴らしいと思いますよ私。あの、ガチガチじゃないというか、ほんのりではないというか。とにかく程よい筋肉なんです((( (2015年11月27日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - 一年生で部長やってますwww本当にたまりませんよねぇ… (2015年11月26日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月29日 22時