【薄桜鬼沖田総司】君を探していました〜 ヴァンパイアな彼と過ごす日々〜

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ガチャ、カタッ


かすかな音。


…んー…


その音で、私は起きてしまう。
でも、まだ何だかだるくて寝返りをうつ




あれ？私、いつの間に寝てたの？
確か彼の上に乗ったまま…寝ちゃった？もしかして、彼に運んでもらったのかな？


恥ずかしい事をしてしまった

朝食の時にお礼を言おう








そんな呑気な事を考えていると








ヒヤ_____








急に周りの空気が冷たくなる









そして、自分の首筋にあたる冷たいもの









冷たい…ひやりとした、









刃物…？









私は、驚きすぎて声も、力も入らない









『殺される』









ただ、そう思った









「…俺らの仲間の為に…死んでもらうかな？」







聞こえたのは若い男の声








うそ、でしょ？









私、死ぬ、の？








「…おっとその前に…お前の主人は何処にいる？」









耳元で呟かれる




怖かった





身体中が震えた






「…やめ、…て」





声を絞り出した





きっと男は、このナイフを後ろに引くだけで私を殺せるのだろう



怖くてたまらない






「あいつには世話になっててよぉ。
だがなぁ、こっちもバカじゃねぇ。

殺られる前にやる主義なんでな」





自分で聞いたくせに
どういうことが理解できなかった


あいつ？


彼のこと？


殺るって…？







「多分よぉ」






男の手に力が入った






「もしお前のご主人様がお出かけ中ならよ？」





息が荒くなる



怖い






怖い








「お前を殺しちまったら…あいつはすぐ来ると思うんだが」







嫌っ……






目をつぶった






ナイフは首筋に強く当たっていく









助けて_____ッ






ダンッッ！！！！

部屋の扉が勢いよく開く音






ヒュンッ

何かが横切る音








カランカラン…

ナイフが落ちる音








ズシャァア！！！

何かが叩きつけられる音







一瞬の出来事だった







私は何が起きたかわからなかった

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