13.マイルーティン ページ13
YOU side
『…A、今からお前はSだ。アイドルのS』
自分の顔が映っている鏡に向かってしゃべりかける。毎回事務所いや、スタジオを出発する前のルーティンだ。
いつも同じ行動をやり続けるといつかは力になる。
でも、今日はいつもとは違うことがある。
HS「AはAじゃぁ〜〜ん！！」
「お願いします、ホシさん。それはやめてください。Sとしての死活問題です。」
それはスタジオにSEVENTEENさんがいることだ。
今まで本当に限られた人しかこのスタジオに入らなかったし、みんなある程度お年を召していたから(高橋さんに怒られそう)この空間がこんなに騒がしく、カオスになったのは初めてだ。今だってホシさんは高橋さんに止められながらも僕の頭に顔を擦り付けている。
今日はSEVENTEENさんは僕の仕事の様子を見にきてくれるようだ。忙しいだろうに僕のことをもっと知りたいと言ってくれているようでちょっと嬉しい。
意識を集中させて鏡の前の自分から目を逸らし、そして目を閉じて深呼吸をした。次目を開けたら俺はSだ。
ゆっくりと目を開け、鏡の中の自分と目を合わせる。その自分の目はなんだかいつもとは違うような気がした。鏡に映っているのか俺の求めていたSだ。
『高橋さん、準備できた。行こう？』
「おう」
スタジオを出てぞろぞろと歩く俺たち。一階についてロビーを歩いてるとこんにちは！と挨拶をしてくれる同世代くらいの俳優さん。本当は仲良くなりたいけれどSがそれを許さない。だから俺はただ微笑んで彼の前を通り過ぎた。
ここで一旦SEVENTEENさんとは離れて1人で高橋さんの運転する車に乗る。
『今日って雑誌だよね？』
「うん。そうだよ」
雑誌を撮影するところを見られるのか……恥ずかしい。俺は心地よく揺れる車内でゆっくりと目を閉じた。
「____A…A…！」
寝てしまったのか…遠慮がちに叩かれる肩に普段高橋さんならもっと大胆にぶっ叩くのにな…なんて思いながらゆっくり目を開けると目の前にいたのはスングァンさんだった。
SG「現場着いたよ！高橋さんに起こしてって頼まれて」
『ありがとうございます』
車を降りるとSEVENTEENのメンバーさんたち全員と、あちらのマネージャーさんがいた。
うちの高橋はどこだ？
『高橋さんって…？』
「トイレ行きましたよ」
そう答えるあちらのマネージャーさん。
行き過ぎじゃない？これからトイレの高橋と呼ぶぞ？
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スピカ(プロフ) - 優さん» 読んでくださりありがとうございます！高橋さんファンですね…！私も結構好きなキャラクターです、笑 (2021年9月16日 19時) (
レス) id: d9295291b6 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 高橋さんかわいい 高橋さんと付き合いたいです(え？) (2021年9月15日 23時) (レス) id: faba90ba08 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - かるのさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2021年9月6日 16時) (レス) id: d9295291b6 (このIDを非表示/違反報告)
かるの - いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - このお話を読んでくださりありがとうございます！随時リクエストは受け付けているので、ありましたらこちらによろしくお願いします！！ (2021年8月28日 23時) (レス) id: d9295291b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スピカ
| 作成日時：2021年8月28日 23時
