こいつら絶対ヤバイって。【SEVENTEEN】【学パロ】

54.色のない部屋 ページ4

WZ side




WZ「おじゃましまーす」


　部屋に入るといつものAの石鹸のような優しい香りがした。



WN「Aー？」



　やっぱり返事がない。


　部屋の奥に進んでみるとたくさんの本棚やベッドや机が見えた。その部屋には白と茶色と黒しかない。

　こんなシンプルな部屋に住んでたんだ…

　もうちょっと色が多い部屋に住んでるのかと思っていた。
　
　いろいろなところに目を移してみるけどAの姿は見えない。


リラ「あ、絶対引き出しとか開けないでね？」

JK「…なんで？」

リラ「……もし下着入ってたらどうするの？」



JK「えっ………」

　照れすぎ。


DK「たったたたた、たしかにそうだよね！みんな！絶対に開けないでよ！」

　動揺しすぎ。



　確かに部屋に勝手に入ってるだけでも結構問題だもんな。そんなことを考えていると、ピュアな2人を横目にミンギュが喋り出した。




MG「買い物行ってるとかのオチ？」

MH「それだったらいいんだけど…」


　ミョンホの声が少し涙声だ。

　……いや、でも、それはない。そう俺は思った。



WZ「いや、それどころか昨日から一回も帰ってきてないかもしれない。」

JS「え？」


　だって、物理の問題集が机の上には広がっている。

　あと、スクールカバンがない。


HS「え、じゃあさ、どういうこと？事故？失踪？誘拐？」

　スニョンが急に騒ぎ出す。確かにそうだ。急に居なくなったとか警察沙汰だろ。



リラ「え！どうしよう。事故に遭ってたら‥誘拐されて怖い目にあってたら！」


　落ちついて。リラ。

　だけど、リラが慌てる理由もわかる。今、リラが言ったことを想像するだけで全身が心臓になったみたいにバクバクする。

　普段はこんなことないのに。




　落ち着け俺。





　部屋の中には静寂が流れる。


　するとジス先輩が急に切り出した。




JS「今日は帰ろうか。あとは僕たちがどうにかするから大丈夫だよ？」

　どういうこと？

　みんなもどういう事だという顔をしている。

SC「俺たちがAを絶対見つける。だから心配するな。」



　
　

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