3曲目 友人 ページ3
インターホンが鳴った。
まぁ、どうせ、あの人だろうけど
『どうしたの？』
？「どうしたのじゃないだろ！まぁ、とにかく入れてよ」
ほら、やっぱりジホだ。
部屋にジホを招き入れる。
ｼﾞﾎ「Aが心配だから会いにきたんじゃん！もうこんな優しい幼馴染みいないぜ？」
『ありがとう』
ｼﾞﾎ「ああっ！やっぱりお前、食べてないだろ！飯作るのうまいんだからちゃんと食べろよ！」
ジホはそう言いながら私の家をウロウロし始めた。
ジホは私の幼なじみで私の今までのことを全部知っている。ついでに言えば学校もずっと一緒だ。
ｼﾞﾎ「まー、そんなことだと思って食い物買ってきたから一緒に食おうぜ！」
『いつもほんとにありがとね、あっ、お金』
べつにいいよと言ってるジホを横目に私は毎月父から送られてくる封筒からお金を取り出す。
ｼﾞﾎ「まだ送られてくるんだな。」
『うん…もういいよって言ってるんだけどね』
ｼﾞﾎ「そっか…」
2人でスーパーのお弁当を食べる。
久しぶりに食べ物食べたかも…
ｼﾞﾎ「俺の家めっちゃ暑いのにここ涼しいね。やっぱ川のそばだからかな？」
『外もうそんなに暑い？』
ｼﾞﾎ「めっっちゃ暑いよ！今夏だよ！夏休み！」
私のマンションのすぐ前には川が流れている。昔は河原で家族で遊んだっけ。
ｼﾞﾎ「そういえば作曲の調子はどう？」
『2つくらいできたよ』
ｼﾞﾎ「えっ？２つも？」
『最近ほんと眠れないんだもん』
ｼﾞﾎ「えっ、2？4？」
『6』
ｼﾞﾎ「ほぼ1週間じゃん！それで人って生きていけるの！？」
『私生きてるよ？』
ｼﾞﾎ「そうだけどさ！」
私は母がいなくなってから不眠症になった。そしてその寝る分の時間をジホに勧められた作曲で潰してる。
ジホにデータの入ったUSBを渡した。
『毎回思うんだけどさ、これ需要あるの？』
ｼﾞﾎ「はぁ？A、知らないの？Aの曲めちゃめちゃバズってるけど！」
『ジホが歌ってるからじゃないの？』
ｼﾞﾎ「まぁ、それもなきにしもあらずだけど、Aの曲めっちゃいいよ。俺が断言する」
『…そう、ありがとう』
そのままジホは部屋がオレンジ色に染まるまで居てくれた。
ｼﾞﾎ「じゃあな、ちゃんと食うんだぞ。」
『うん…ジホ』
『いつもありがとう』
ｼﾞﾎ「…おう、また来るからな」
『うん』
不思議なことにジホが来てくれた日の夜はいつも眠りにつけた。
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スピカ(プロフ) - anzuさん» コメントありがとうございます！大好きだなんて！……照れます。すごく嬉しいです！ (2020年12月25日 18時) (
レス) id: b2170b3322 (このIDを非表示/違反報告)
anzu(プロフ) - 大好きなお話なので更新嬉しいです！これからも応援しております！ (2020年12月25日 18時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - はなやさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです！ (2020年10月7日 6時) (レス) id: b2170b3322 (このIDを非表示/違反報告)
はなや - スピカ様の一つ一つの言葉遣いがとても綺麗で、読んでて楽しいです。ほんとに好きです。応援しています (2020年10月7日 2時) (レス) id: f5341d42e0 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - ゆみんさん» わぉ、とても嬉しいお言葉…！ありがとうございます！ (2020年10月4日 15時) (レス) id: 4505508c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スピカ
| 作成日時：2020年5月10日 17時
