13曲目 ソロ曲 ページ13
WZ side
『………』
勢いで作業室に連れてきちゃったけど
することが何にもない。
なんで俺はあの時手を掴んだんだ？？
いつもならもっと後先を考えて行動するのに。
チラッっとAさんに目を移してみる。
相変わらず白い肌に長いまつ毛、
下の方に目線をずらしてみる。
Aさんはつかまえていなきゃ宙に溶けていっちゃうんじゃないかと思うくらい儚い。
だからさっき手を掴んだのかもしれない。
今、その手が震えてる。
どうしよう。こういう時どうすればいいんだ？
震えている彼女を安心させてあげたいと思うけど人見知りが邪魔をして話しかける勇気がない。
こんなに自分の性格が嫌になったことって今までにあっただろうか。
勇気を出して話しかけようと息を吸う。
BZ「ウジ！Aさんが！えっ、Aさん！？」
そうしたら、ボムジュヒョンが良いタイミング？で入ってきた。
BZ「Aさん、この事務所の作曲チームに入ることになったそうですね。これからよろしくお願いします。」
『よろしくお願いします。』
Aさんが細く、でも綺麗な声で返した。
それより、一緒に作曲できることになったんだ！
これからの作業が楽しみだ。
少し緩まる頬を頑張って抑えているとボムジュヒョンと目があった。
ボムジュヒョンはなぜかニヤニヤしている。
BZ「Aさん、SEVENTEENのパフォーマンスは見たことがありますか？」
『…ごめんなさい。テレビとかインターネットとかあまりみなくて……』
BZ「そうですか。このウジも一応アイドルなんですけどすごくかっこいいんですよ。」
一応ってなんだ、一応って
確かにアイドルにしては身長低いし、愛嬌苦手だけどさ
BZ「歌もすごく上手いですよ。」
そう言ってボムジュヒョンは俺のソロ曲であるSIMPLEをライブで披露した時の映像を見せ出した。
WZ「ボムジュヒョンやめて、ほんとに」
そう言ってボムジュヒョンからスマホを取ろうする。
『…一番だけ見せてください。』
Aさんがそう言った。
正直僕はびっくりした。Aさんが初めて目を合わせてはっきりと自分の意見を俺に対して言った。あと、俺のソロ曲にそんなに興味を示してくれると思わなかった。
ボムジュヒョンもすこし驚いている。
そのまま結局最後まで俺のソロ曲を3人で見た。
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スピカ(プロフ) - anzuさん» コメントありがとうございます！大好きだなんて！……照れます。すごく嬉しいです！ (2020年12月25日 18時) (
レス) id: b2170b3322 (このIDを非表示/違反報告)
anzu(プロフ) - 大好きなお話なので更新嬉しいです！これからも応援しております！ (2020年12月25日 18時) (レス) id: 2d5dcafa21 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - はなやさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです！ (2020年10月7日 6時) (レス) id: b2170b3322 (このIDを非表示/違反報告)
はなや - スピカ様の一つ一つの言葉遣いがとても綺麗で、読んでて楽しいです。ほんとに好きです。応援しています (2020年10月7日 2時) (レス) id: f5341d42e0 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - ゆみんさん» わぉ、とても嬉しいお言葉…！ありがとうございます！ (2020年10月4日 15時) (レス) id: 4505508c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スピカ
| 作成日時：2020年5月10日 17時
