56.本心 ページ6
DN side
DN「A！！！」
俺は思わずそう叫んでしまった。叫ぶつもりはなかったのに気持ちと口は止まらない。
DN「いい加減、気づいてよ…っ」
そう口からぽつりと出るとそれと同時に涙が出た。俺どうしたんだ？情緒が不安定すぎる。
DN「怪我したのになんで銃の練習するんだよ。なんで怪我するんだよ。なんで俺のこと守ったんだよ……」
そこまで言ってようやく自分の口が自分の意思で動くようになって、よくやくAの顔を見るとAは困惑しながらも俺の涙を手で拭った。
なんで。なんであの時も今も。
俺は元々AがSEVENTEENに入ることには反対ではなかった。でも、現場には絶対に出てほしくなかった。そもそも彼女は命を狙われている。そして彼女は俺に似てる。似てるからこそ怖かった。
昔、俺は人に頼るのが嫌いだった。人の手を借りることが弱いことだと思ってたからだ。でも、それで現場で大失敗をした。命の危機を感じたのはその時と例の組織にはめられた時だけだ。あのときに負った深い傷。それは俺の背中にまだ痕としてはっきり残っている。俺はそれを見るたびに自分を戒めている。
でも、Aに対してはそうはいかない。Aは女の子だ。身体に傷なんてつけたら絶対後悔する。この裏組織にいる間はまだしも、また普通の一般人として過ごしたいと思った時なんて特に。
だから、現場には出したくなかったのに、俺は言い出せなかった。あの日もスングァニヒョンになんで現場に出ることを反対するのかを聞かれたとき言う勇気がなかった。本人に命を狙われてるなんて。今でも俺は言う勇気なんて持ち合わせていない。だからさ、
DN「お願いだから…お願いだから…もう俺をこれ以上心配させないで……」
『えっ…？』
DN「いい加減気づけよ！この鈍感！手、切られた時本当に心臓止まりそうだったんだから……」
『えっ……』
DN「今までこんな態度とってごめん。俺はAのことが嫌いじゃないし、認めてないわけでもない。ただ……ずっと心配だった」
俺がそう言うとAは困惑したような顔をしながら目をうるうるさせた。
『……ずっと、嫌われてるかと思った………』
俺はどうすればいいか分からなくてさっきAにしてもらったように手で彼女の涙を拭った。
『私もごめん。自分の状況も知らずに自分のこと過信して……狙われてるのは私なのに』
え、なんで……
DN「知ってるの…？」
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e - 続きもう書く予定ございませんか？？(T . T) (4月30日 17時) (
レス) id: 959c5b1a12 (このIDを非表示/違反報告)
BLACK - この作品面白いです。もうこのストーリーは終わってますか？すごく続きが気になります。本当に主さんの作品好きです。 (4月29日 23時) (レス) id: 9fde84787d (このIDを非表示/違反報告)
名無し45051号(プロフ) - こんにちは！この作品とっても好きです‼︎更新待ってます、！ (11月27日 2時) (レス) @page31 id: c85ed3ec08 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - ユメさん» ユメ様、コメントありがとうございます！孤高の作曲家の件、承知しました！！自分でも更新停止している作品が多すぎて反省してます…全て完結予定ですのでこれからもよろしくお願いします🙇 (8月29日 11時) (レス) id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - コメント失礼します。私スピカさんの作品が大好きでいつも応援してます！それでお願いがあるのですがこ孤高の作曲家を手が空いたらでいいので更新してほしいです。図々しくてごめんなさい！ (8月14日 21時) (レス) @page31 id: 56046c8d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スピカ
| 作成日時：2021年10月31日 17時
