55.未熟さ ページ5
YOU side
パンッ！！
ダメだ。
パンッッッ！！
『はぁ……』
全然ダメ。
的の中心の黒丸が撃ち抜かれていない的を見て思わずため息をつく。
もっと、もっと、練習しないとダメだ。
私が現場で失神してから、意識が戻ると既に私はこの本部に戻ってきていた。私が起きるとまずそこにはスンチョルさんがいて、スンチョルさんは泣いていた。その時には目がかなり腫れていたからきっと前から泣いていたんだろう、どれだけ心配をかけてしまったんだろうと心が痛くなった。
そして何より、イ・チャンが変わった。前まで私以外には結構騒がしく絡むタイプでいっつもキャッキャしていたのに最近は1人、静かに何かを考え込んでいる。そして他のメンバーはそれを心配している。
………この原因を作ったのは私だ。
私が弱かったから、私の精神がまだ武器を持つには幼すぎたから。そして、私が自分の力を過信しすぎてたから。イ・チャンには気づかれてたんだ。あの時、私が万全の状況ではないこと。それなのに私は現場に出た。
全ての原因は私にある。
だから、もっと強く。強くならないとこの世界に待ち受けているものは死だ。それは下手をすれば仲間さえ巻き込むことがある。
『はぁ……』
“お前を殺せばあの方をも超えられる”
あの時男に言われた言葉が耳から離れない。
『……私、狙われてるってこと………？』
浮かんだ嫌な考えを振り切るように銃をまた撃つ。前の銃の反動から来る痛みを引きずったままの手首にムチ打って私は撃ち続けた。
その時、後ろから私の銃を撃つ手を後ろから掴んで止める人がいた。
『っ……！？？』
相変わらずの気配のなさ。
後ろにいたのは…
イ・チャンだった。
久しぶりに合った目。その目からは感情が読み取れない。
『…離してください』
DN「無理」
『お願いです。…離して』
そう私が言った時、イ・チャンは前のように私の手首をグッと押した。
『イッ……！？』
私のそんな情け無い声と共に銃が私の手首から落ちる。その銃をイ・チャンは拾った。この人は何がしたいの？
DN「俺は現場に出るなって言った」
『……すみません…もっと強くなるように頑張るのでその銃を返してください』
私がそう言ってもイ・チャンは私の銃を持ったまま私をただ見てる。
『…返して___』
DN「A！！」
私がいい終わる前にイ・チャンはそう叫んだ。
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e - 続きもう書く予定ございませんか？？(T . T) (4月30日 17時) (
レス) id: 959c5b1a12 (このIDを非表示/違反報告)
BLACK - この作品面白いです。もうこのストーリーは終わってますか？すごく続きが気になります。本当に主さんの作品好きです。 (4月29日 23時) (レス) id: 9fde84787d (このIDを非表示/違反報告)
名無し45051号(プロフ) - こんにちは！この作品とっても好きです‼︎更新待ってます、！ (11月27日 2時) (レス) @page31 id: c85ed3ec08 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - ユメさん» ユメ様、コメントありがとうございます！孤高の作曲家の件、承知しました！！自分でも更新停止している作品が多すぎて反省してます…全て完結予定ですのでこれからもよろしくお願いします🙇 (8月29日 11時) (レス) id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - コメント失礼します。私スピカさんの作品が大好きでいつも応援してます！それでお願いがあるのですがこ孤高の作曲家を手が空いたらでいいので更新してほしいです。図々しくてごめんなさい！ (8月14日 21時) (レス) @page31 id: 56046c8d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スピカ
| 作成日時：2021年10月31日 17時
