それゆけ！！僕らのスーパーマネヒョン！2 【SEVENTEEN】【男主】 (ページ6)

今日:26 hit、昨日:30 hit、合計:64,139 hit

56.アユクデページ6

YOU side

　今日はアイドルの一大イベント、アユクデ。

　マネージャーにはそれほど関係ないだろ？って思うかもしれない。実際俺もそう思ってたけど今年は関係ありありだ。

　2日前、1人、代表の部屋に呼び出された俺。

　この時点でなんか嫌な予感はしていた。今までの経験的に。

「A、アユクデに参加しなさい」

『はい？』

　あの時別に聞き取れなかったわけじゃないのにもう一回同じことを言った代表。

「アユクデに参加しなさい」

『……なんでですか』

　代表の説明によると今年は開催するにあたってスタッフさんが足りなかったようだ。俺はてっきり競技に参加しろとか狂ったことを言ってきたのかと思って内心安心した。裏方仕事なら任せろ！！そう思って参加をOKしたのに……

『はぁ…』

　バリバリ、アイドルが沢山いる空間にいる俺。これもスタッフの仕事の一部なんだろうけどもうちょっと袖とかでコソコソやる仕事が良かった…とおもってしまう。

　メンバーと一緒にいるとカラットさんにバレて写真を撮られそうなのでさっき追いかけてきそうになったメンバー達を巻いてポツンと立っている。

　仕事しないのかって？今は無線から指示がなんにも来ないから大丈夫。

　メンバーたちはどうしてるのかな、と思って会場を見渡していると俺を探すことを諦めたようでメンバー同士で床でゴロゴロしていた。合コン大会だなんて言われるアユクデだけど、うちは荒波がたつようなことは起きなそうだ。

　メンバーたちの様子を見ながら歩いていると目の前には若い女性アイドルグループがいて危なくぶつかりそうになった。

『わっ……すみません…よそ見してて……』

「あっ…！大丈夫です…」

　危ない、一スタッフがアイドルにぶつかりなんてしたらきっと相手のファンの方に暗殺されただろう。

　俺はぶつかりそうになった方に直角のお辞儀をしてその場を足早に立ち去った。

　この空間は気持ちが休まらない。どこ見てもキラキラ。職種が違うから仲のいい人もいない。普段がどれだけいい環境で仕事ができているかを思い知らされる……

『……はぁ…』

　自分の不甲斐なさに思わずため息をついた時後ろから声をかけられた。

「A、久しぶり」

「A会いたかったよ～」

　知ってる人の登場に思わず頬が緩んだ。