36.作戦_1 ページ36
YOU side
特殊班2日目。
初日の昨日はただウォヌさんとおしゃべりしておしまい。
そのあとはジスラボに行ってスングァンさんと一緒にジスさんの手伝いをしていた。
そして、今日。全員で食べた朝ご飯の時も特殊班の方々からは何の指令も無かった。なので私はジムに来て身体を動かしていた。
ランニングマシーンを強めの負荷がかかるような速度にして走り続ける。しばらく裏の世界から離れていて、しっかりと鍛えていなかったから少し足がもたれる。
『あっ……！』
もう、休憩しよう、そう思った瞬間、私の足同士が絡まった。ああ、私はアホなのかもしれない。もうちょっと軽い運動から始めればよかった。
悟りを開きそうになっても重力には逆らえない。転ぶ！！！そう思った瞬間、私を温かいものが包んだ。
SC「全く、無理しちゃダメだよ」
『あ…すみません…』
声のした耳元を見ると思ったより近いところにスンチョルさんがいた。どうやら転びそうな私を支えてくれたようだ。今は、片手で私を支えながらランニングマシーンの動きを止めている。スンチョルさんの息が首にかかってくすぐったい。
あまりにも近いので距離を取ろうとすると腰にまわっていた腕の力がさらに強くなった。
なんだ？なんだ？？？
彼の顔を見ると視線が絡まった。なんだか妙に熱っぽい視線だな、運動してたからか、と呑気に考えているとスンチョルさんの片腕が腰から上に上がってきて、もう片方の腕も私へ回した。簡単に言うと後ろから抱きしめられている。
SC「ふっ、Aちゃんドキドキしてる」
そりゃあ今まで全速力で走ってましたからね。
SC「俺の心臓の音も聞こえる？」
そう言ってスンチョルさんはもっと私に身体を密着させた。
そんなにくっつかれると別のことでドキドキしちゃう。
私今汗臭いんじゃ？？って。
一回そこが気になると申し訳ないけどスンチョルさんの心臓どころじゃない。
SC「Aちゃん、さっきよりドキドキ早くなってない？」
なってるよ！確実になってる！今私、超焦ってるもん。
それより私がこんなに焦る原因になってるのはスンチョルさんの行動では？？なんでこんなに急に……
『……スンチョルさん、ハニートラップの練習してます？』
SC「えっ……！」
スンチョルさんは私がそう言うと今までの様子はなんだったのって言うくらい顔を赤くしてジムから走って出て行った。
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スピカ(プロフ) - みれいさん» ご感想ありがとうございます！最近の楽しみと言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2021年10月1日 6時) (
レス) id: d9295291b6 (このIDを非表示/違反報告)
みれい(プロフ) - 作者さんのお話しがここ最近の楽しみです！更新頑張ってください！ (2021年9月30日 2時) (レス) @page47 id: 085cb0f605 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - タロウさん» ご感想ありがとうございます！タロウ様の楽しみになれて嬉しいです！特殊班の体験期間が終わったら戦闘班の番なのでぜひまた読んでください！！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: fd301946cd (このIDを非表示/違反報告)
タロウ(プロフ) - 最近このお話を読むことが楽しみになっています！ほんとに世界観好きです！更新頑張ってください！パフォチ推しなので戦闘班楽しみです！ (2021年8月24日 19時) (レス) id: a628d7cd27 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - まむすけさん» コメントありがとうございます！私もセブチのこういう系の話少ないな…と思って書き始めました…！！応援もありがとうございます！更新頑張ります！！ (2021年8月1日 20時) (レス) id: fd301946cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スピカ
| 作成日時：2021年4月4日 15時
