それゆけ！僕らのスーパーマネヒョン！【SEVENTEEN】【男主】

46.放送事故予備軍 ページ46

JH side


　寝ようと思ったけどなかなか寝付けず、俺は会社のスタッフさんに相談して、今日はAヒョンも宿舎に帰って来てるし大丈夫だろうという判断が下り、宿舎でブイライブを始めた。1人で始めても13人もいれば同じような状況のメンバーはいるでしょ、絶対誰かは来る。と勘くぐって配信を始めた。

　つけると同時に入ってくるたくさんのファンや流れ出すコメント。

JH「カラット〜、こんばんは〜、ジョンハンです」

　コメントを読んでいると「まだ勉強中です」や「会いたかった」というコメント。こんな遅くまで勉強とか頭がおかしくならないのか…

JH「勉強、お仕事お疲れ様です。俺も会いたかったです」

　そのまま、1人だと特にやることもないのでファンの子達から来た質問に答えたりエピソードを話していたりして穏やかな時間を過ごしていると、どこかのドアが空いた音がした。きっと誰かメンバーがブイラをやってることに気づいて参加しに来たんだろう…


JH「あ……」


　誰がきたのかを確認したらそこにいたのは予想外の人で思わず声に出てしまった。


『ハニや〜、まだ起きてたの……』


　そこにいたのはいかにも今さっきまで寝てましたという顔をしているAヒョン。まだ頭がポヤポヤしているようだ。ブイラ中だということに気づいてない。

　Aヒョンの突然の登場にコメントの流れる速度が速くなった。

　どうする？ヒョンを出す？でも半分寝てる時に出したら放送事故になりかねない。でも、ヒョンなら大丈夫なような気がする。


JH「ヒョンはまだ寝てなかったの？」

『なんか寝てたんだけど……』

JH「ヒョン、ここにおいで」


　俺が自分の股の間をぽんぽんするとヒョンは寝ぼけているのかそこにスタンと素直に座った。いつもなら必要以上のスキンシップは自分からしないのに。

　俺が後ろから腕を回すとヒョンはまたウトウトし始めた。

　きっとすぐに他のメンバーがブイラにヒョンが出てることに気づいてやってくるだろうから今はヒョンとの時間を堪能しよう。

『ハニ、暑い、ひっつかないで…』

JH「なんで〜今、自分から来たじゃん」

『……耳くすぐったい』

　はい、可愛い。寝起きのヒョンと酔ったヒョンほど可愛いものは無いと思う。

MG「Aヒョーン！！！」

　そう思った時どこからともなく大型犬が大声で吠えながら走ってきた。ビクッとするAヒョンの肩。

　…来るなら来るで静かに来いよ。

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