それゆけ！僕らのスーパーマネヒョン！【SEVENTEEN】【男主】

39.思ってたんと違う ページ39

YOU side



　ミスった。マジでミスった。


　暗くなり始めた交差点で1人頭を抱えた。

　その抱えた頭にはさっき買ったド派手な蛍光ピンクのニット帽が被さっている。


　なんでわざわざそんなド派手な帽子買ったんだって？


　やばいんだよ！髪色が！！

　思わず色を見ずに帽子を買っちゃうくらいやばい。


　さっき、ヌナが紹介してくれた美容室で、初めてのブリーチをして、だらしなく伸びていた髪の毛も切ってもらって思ったより髪染めるって大変だったなぁと目の前の鏡を見た瞬間度肝を抜かれた。

　えっ！？想像以上に奇抜じゃない？！もうちょっとナチュラルな感じだと思っていたのに！って。



『あーあ』



　もうどうしよう。マジで見せたくない。

　今メンバー達はスケジュール上まだ練習室にいるはずだ。染め終わったらソンジェヒョンには事務所に戻ると言ってるけれど、もう勝手に宿舎に帰っちゃおうかな……

　でも、代表にも染め終わったら見せに来いって言われているし…しょうがない。


　おい、頭の蛍光ピンクよ。今日からお前は俺の相棒だぜ☆俺の髪が黒くなるまでずっと俺の髪色を隠しておいてくれ。



『俺…どうしたんだ』


　帽子に話しかけるって正直髪色よりヤバい。

　髪の毛の色素抜いたら脳みそからも何か抜けたんじゃないか？



　アホなことを考えながら歩いていたらあっという間に事務所の前。

　恐る恐るドアを開けると中には誰もいなかった。
　
　よし、このまま代表室に行って、ソンジェヒョンには事情を説明して宿舎に帰ろう！そして布団に潜ろう！！


　そう思って代表室に猛ダッシュし始めると…



JN「あっ！Aヒョン！」

『ジュナ！？！』

JN「なんで逃げるの〜！！！」

『なんで追いかけてくるんだよ！！！』



　ジュンに見つかり事務所内を追いかけっこ。

　足の速いジュンから逃げるのはおじさんには辛い。

　ジュンも疲れてきたらしくどんどん足の回転が遅くなり、ついにはトボトボ歩き出した。


　俺の勝ちだ。



　そう思って俺は最後の力を振り絞って事務所の廊下の角を曲がった。これでジュンを巻ける……！


『うわっ…！！！』


　人生はそんなにうまくいかなかった。


SC「はい、ヒョン確保〜！」


　曲がり角の後には何故かクプスがいて完全に両腕を掴まれてしまった。クプスの力の強さにはどうにもならない。


JN「ヒョン！ナイス！」

SC「じゃあ、Aヒョン、行きましょうか」

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