それゆけ！僕らのスーパーマネヒョン！【SEVENTEEN】【男主】

4.やめてくれ ページ4

YOU side




　夢だ。これは本当に悪夢であってほしい！！


『なんで俺の動画出てるんだよ！！！』


　スタッフさんがいっぱいいるのなんて気にせずに俺はデスクで思わずそう叫んだ。周りのスタッフさんが変な目で見ているけどあなた達がこれあげたんでしょ？？知ってるから。もう俺怒ってるから！


　マッッジでやめてほしい。あれだけ出すなって言ったのに。


　どうするの？もしカラットさんに「誰だ？このオッサン、キショい……」とか言われたら。


　俺立ち直れないよ…？



　スタッフさんの1人がデスクに突っ伏してる俺の肩を「ドンマイ」と言うみたいにポンポンと叩く。



『……ドンマイって…？あなたも撮ってましたよね！？俺のこと！あれだけ嫌だって言ったのに！！』


「Aくん、怒んないでよ〜、いいじゃん、イケメンなんだから」



　駄々をこねた子供をあやすような口調でいうスタッフさん。俺の方が一応偉いんだけどな……でも、俺はスタッフの中では若い方だからただただ湧き上がってくる怒りを抑えるしか無い。ディノもこんな気持ちなのだろうか……




『あーーー！もう！こんな会社辞めてやる！！』



「早まるな、早まるな」

「そんなこと言わないで〜」



　社長室に向かおうとする俺を止めようとするスタッフさんたち。

　もう止めないでくれ。




「ヒョン、どうしたの？」



　よし、振り解けた！そう思った時メンバーの誰かの声がした。



　周りを見渡すと不思議そうな顔をした



JH「？」



　ハニがいた。



「Aが会社を＿＿＿」

『ハニ、どうしたの？』



　俺を止めていたスタッフさんの言葉を遮って俺はハニに聞いた。



　メンバーに言われちゃ困る。



　前、メンバーに「辞める！」と言った現場を見られた時は大変だった。


　その場で捕まり、練習室に連れて行かれて取り調べ。


　「もう辞めないから」と何度も言っても「嘘だ！」「辞めるくせに！」しか返ってこないからうんざりして「俺のこと辞めさせたいのね？」と言って練習室から出ようとしたら号泣するメンバー出て俺が責められるし……



　とにかく散々だった。辞める時はこっそり辞めないとメンバーが怖い。



JH「何も無いけど…あ、ヒョンご飯食べた？」


『ん？まだ』


JH「俺と一緒に食べに行こ」


『いいよ』


JH「ヒョンの奢りね！」


　へへっと笑いながらハニが言う。




『んー、いいよ。………経費で落とすから』


JH「ええ〜…」

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