それゆけ！僕らのスーパーマネヒョン！【SEVENTEEN】【男主】

25.マネージャー ページ25

YOU side



　ソンジェヒョンとずっと一緒にいるとバレるので来たという報告をしたあと撮影してくださっているスタッフさんの方に紛れて集合写真を撮っているメンバーたちを観察する。


　いつもはバタバタしててこんなアイドルっぽいことしてる彼らをじっくり見たことはなかったけど…改めてカッコいいな。また別の視点で見ると色々なことを感じる。

　……こんなに俺がマネージャーを頑張れているのもきっと、俺が彼らのファンだからだろうなって、最近何となく思う。

　1番のファンはカラットさんたちなんだろうから1番なんてことは言わないけれど、本人達に言ったことはないけど俺はあいつらのことをこっそり、練習生の頃から見てきた。そしてあいつらがデビューしてから一時期先輩グループのマネージャーもやったことはあったけれどほぼずっとマネージャーをやっていた。

　まぁ、ファンにもなるわな。



　柄でもなくそんなことを思った自分になんだか恥ずかしくなって、撮影中のメンバーから顔を晒す。



『あー、もう。またペットボトルぐちゃぐちゃじゃん』


　その晒した先はメンバーがさっきまで待機していたところでそこにはたくさんのペットボトルが中身が入ってるか入っていないか関係なく置かれていた。

　全く。すぐ散らかして……


　そう思いながら俺はそれを片付け始めた。そしてソファーのところに散乱していたメンバーたちの私物をそれぞれメンバーそれぞれのに分けてその私物の近くに撮影後それぞれが欲するであろうものを置く。



『ふぅ、これでよし』



　13人もいるから大変だけど慣れてきたらこんなの一瞬だ。

　綺麗になった満足感に浸っていると撮影がひと段落ついたようで騒がしい声が近づいてきた。


　間一髪でその場から逃げるとメンバー達の「わぁ！綺麗になってる」「誰やってくれたんだろう」の声。

　やっぱり1人でも達成感はあるけどメンバー達がいいリアクションをしてくれると達成感が数倍に膨らむ。


　その小さな嬉しさを噛み締めて俺はソンジェヒョンのそばに寄った。

『ヒョン』

「おお、どうした？」

『俺このまま手伝いますよ』

「えっ？！いいの？」


　今日確信した。

　俺が1番楽しいのはどんな素敵な休暇よりもマネージャーの仕事をしている時だ。


　でも、「ジェヒョニヒョーン！Aヒョンきてるの？」と、遠くからメンバーの声。

　これは話が別だ。


『ヒョン、さらばだ』

「手伝ってくれるんじゃなかったの？？」

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