21.可愛い子 ページ21
YOU side
ミョンホの言葉を間に受けて俺はスングァンの部屋に行かずにいるともう俺が事務所に向かわないといけない時間になっていた。
『じゃあ俺先行くね。1時間後にまた迎えに来るから』
リビングにいるメンバーにそう言って俺はある人の部屋の前に向かった。
『スングァナ……行くね。……本当ごめん』
絶賛激オコ中のスングァンの部屋だ。ドアの前でそう言っても中からはなんの物音もしない。
やらかしたなぁ…と再認識して彼の部屋のドアの前から玄関に向かおうとするとドアが開いた。
中からはもちろんスングァンが出てきてリビングやら洗面所に向かうのかと思ったら…
『…ん?』
彼は俺のことを追い越して玄関から出て行った。
待て待て待て。どこいくの!?
急いで靴を履いて彼を追いかける。
エレベーターは彼に使われちゃっていたから急いで階段を駆け降り、一階に出ると彼は鍵の開いていない事務所の車の前に立っていた。
『……一緒に乗っていくの…?』
そう聞くとスングァンはコクリと頷いた。
さて、
それで一緒に乗ったのはいいんだよ。
なんだけど超…
SG「……(窓の外を眺める)」
『……(バックミラーでスングァンを盗み見)』
気まずい。
なんでこの子は一緒に来たんだ??
俺になんか報復しようとしている??
そんなことを勝手に想像して勝手に震え上がる。
そのまま何事もなく(なさすぎて逆にある)車は事務所に着いてしまった。
『…着いたよ?』
バックミラー越しにスングァンを見てそういうけれど反応は何もない。
『…スングァン』
後部座席に振りながらそうスングァンに言う。
するとさっきまで窓の外を見ていたスングァンがしっかりと俺の目を見ていた。
SG「ヒョン。僕の使っていいよ」
『ん?』
SG「シャンプー、僕の使っていいよ」
スングァンははっきりとそう言った。
『気…使わなくていいんだよ?』
勝手に使っていた上に気まで使わせるなんて申し訳ない。
SG「使ってない。ミョンホヒョンのじゃなくて僕の使って」
『…ありがとう。じゃあ新しいの買うまで___』
SG「新しいの買わないで」
それだと……
SG「ずっと僕の使ってていいから…」
スングァンは耳を赤くしながらそう言った。
なにそれ。可愛い。
思わず俺はスングァンの頭をガシガシ撫でた。俺と同じシャンプーの匂いがふわっと香った。
1261人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スピカ(プロフ) - saranさん» 面白いリクエストをありがとうございます!続編を出す予定なのでそちらで書かせていただきます!! (2021年9月15日 15時) (レス) id: a300190055 (このIDを非表示/違反報告)
saran(プロフ) - 女の子化するアプリでカラットが作ったヨジャ加工されたマネヒョンの写真をネットで見つけちゃってワイワイしちゃうお話なんてあったら素敵だなあ、、なんて!! もしよかったらお話お願いします! (2021年9月15日 2時) (レス) id: 563dd2bc4a (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - まるまりんさん» コメントとリクエストありがとうございます!ぜひ書かせていただきます! (2021年8月21日 7時) (レス) id: fd301946cd (このIDを非表示/違反報告)
まるまりん(プロフ) - いつも楽しく読ませもらっています。もしリクエストが可能でしたら、深夜に突如始まるジョンハンのVライブに、撮影してると気づかずに寝ぼけた可愛いマネさんが登場して他のメンバーも乱入してきて、わちゃわちゃするお話が読みたいです!よろしくお願いします。 (2021年8月21日 6時) (レス) id: 3a9190cc3e (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - さまささん» コメントとリクエストありがとうございます!ぜひ書かせていただきます!(お話がいっぱいになってきているのでもしかしたら続編の方でリスエストにお応えするようになるかもしれません) (2021年8月4日 16時) (レス) id: fd301946cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スピカ | 作成日時:2021年5月5日 18時