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目が合った手前、さすがに声をかけない訳にはいかなかった。
人混みを少し縫うように2人の元へ向かい、おそらく私のことを覚えていないであろう牛沢さんに気付かないふりをして、2人に声をかける。
『あの…ひげおやじさんと牛沢さんですか？』
「あれっ、Aさんじゃないですか！」
Aさん、というひげおやじさんの言葉で、隣にいた牛沢さんは気の抜けたような声を漏らした。
＿
話は少し前に遡る。
およそ2週間前、企業向けのレトロゲームイベントが開催されるにあたって、秋葉原にあるうちの店にも声がかかった。
企業でもないうちの店がどうして？と思ったが、祖父の友人であるイベントの主催者から「親戚の家に遊びに来たくらいの気持ちでいいから、是非参加して」と誘われて、参加することにした。
気持ちは親戚の家に遊びに行くくらいとは思いつつも、当日は企業向けイベントと言うこともあって人が多くて…。
これには流石のム○カも、「人がゴミのようだ！」と発狂しながら、パズ○達と一緒に「バルス」と言いかねないほどの人混みに、私は1人寂しくポツンと取り残されていたのだ。
＿
以前としてキョトンとした顔でひげおやじさんを見る牛沢さんを横目に、ひげおやじさんは私のことを紹介してくれた。
「うっしー、この方秋葉原でゲームショップ経営してるAさん。というか、お2人は知り合い？」
「あぁ…いや、ちょうどこの間、店で買い物したんだよ」
そんなことを言いながら牛沢さんは私の方へ視線を動かす。
以前彼と会った時はコンタクトだったけれど、今日はお仕事モードなのか伊達メガネをかけている。
似合ってるなぁ…なんて、ミーハーなことを思ってしまうのは、ココ最近彼の動画ばかりを見漁っている私のオタク心なのかもしれない。
牛沢さんの言葉に「あ、そうなんだ」と落ち着いた声で答えたひげおやじさんとは、確かに前々から知り合いだった。
と言うのも、彼が副編集長を務める“ガジェット通信”で何度か取り上げてもらい、祖父に至ってはひげおやじさんの事を偉く気に入っていた。
＿＿＿＿
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花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になりますがまったり待ってます(*´-`)これからも応援してます(^○^) (2022年7月6日 12時) (
レス) @page17 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾙｷ(プロフ) - わわさん» コメントありがとうございます！できるだけリアル感を求めてかいているので、嬉しいです…！現在作成の時間がなく、更新ができておりませんが今後ともよろしくお願いします！ (2022年7月2日 2時) (レス) id: e15fb03a9c (このIDを非表示/違反報告)
わわ - 主人公常識的で好きです... (2022年6月24日 6時) (レス) @page17 id: a33ba47173 (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾙｷ(プロフ) - 碧宮さん» コメントありがとうございます！お返事が遅れてしまい申し訳ございません！！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2022年6月8日 22時) (レス) id: e15fb03a9c (このIDを非表示/違反報告)
碧宮(プロフ) - コメント失礼します。物語の空気感が伝わってくる文章でとても好きです、🐮さんらしい言葉遣いも特徴捉えててすごい…！応援してます！ (2022年6月1日 17時) (レス) id: 3294c17cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾎﾟﾙｷ | 作成日時：2022年4月24日 23時
