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『あ、大地！』
澤 「お、A。どうした？」
『どうした？じゃないでしょ！もう、私に2人の保護者なんて任せてさぁ！』
澤 「いや、悪いとは思ってるぞ！」
『ほんとに？宮城戻ったら奢りね。』
澤 「えっ」
『ダメ？』
澤 「わかったよ。…今回だけな。」
『ふふ、ありがと。じゃ、また明日ね。おやすみ大地。』
澤 「おう。」
次の日、朝から音駒との試合。
昨日は1セットも取れなかった。
ボロ負けってわけではないけど、決して僅差ってわけでもない。
なんだか緊張してくるなぁ。
『わ………止められた。
リエーフくん、すごいな…』
それにしても、研磨くんの観察力はすごい。
でも、なんだか烏養コーチは守りに入ってる気がする。
このままじゃ絶対ダメなのに。
進化しないと先には行けないのに。
………徹になんて適わないよ。
不安だ、私はとっても。
日 「今のままじゃダメだ。
俺が打たせてもらう速攻じゃダメだ。」
日向、進化しようとしてるんだ。
けど、飛雄が……
飛雄が否定したらダメだ。
このままじゃ、良くない気がする。
『ねぇ潔子。大丈夫かな。』
谷 「私も不安です……」
清 「東峰と日向がぶつかってからどこかチーム内に緊張がはしってる…」
あぁ、成長するチャンスが来てる
成長のタイミングが
好機じゃないか。
どうする？
飛雄、またお前は王様に戻るのか……
それだけは避けなくては
と思って姿を探したけど、姿が見えない。
孝支も日向もいないし、3人で話しているのだろう。
そんなことを考えていたら、飛雄が戻ってきた。
他2人は戻って来なかったけど。
ベンチに下げられた日向に、ひとまず話しかけてみる。
それが正解かは、分からないけど。
『日向。』
日 「Aさん……」
『飛雄に、相当言われたんでしょ。
でもね、あの速攻に日向の意思が必要ない なんてことは絶対にない。
スパイカーが打ちやすい以上に最高のトスはないの。
でも今の飛雄は意志を変えるつもりなんてない。
だから、日向は日向の課題に向き合ってね。』
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