影山家の影山サン “2”【HQ】 (ページ38)

今日:27 hit、昨日:10 hit、合計:113,979 hit

78 ページ38

次の相手は青城に決まった。

伊達工とも戦いたかったけど選手としては

あの過去を乗り越えるためにも、青城と戦う方がいいのかもしれない。

にしてもやっぱり、あの金髪頭…

厄介だな。

清「A！」

『潔子、どしたの？至近距離にいるからそんなに声はらなくても…笑』

清「次の試合も、Aがベンチに入ってあげて欲しいの。」

『えなんで！？それじゃ不公平じゃない？前回私青城戦ベンチ入ってるし……』

清「不公平でも……それでも構わないの。

選手の皆のためにも青城戦、それから決勝。

どっちもAが入った方が良いと思う。

私はAみたいにリサーチ力に優れてるわけじゃないし……励ましたりするのも、苦手……だから…」

『……わかった。潔子がそういうなら、そうしよう。

絶対潔子のためにも、全国の舞台用意するから。

潔子がそんなに喋るなんて珍しいから…びっくりしたけど、なんか嬉しいな。笑

見守っててね。決勝の舞台も全国も絶対行くから。』

実際戦うのは私ではなく選手達。

でも、マネージャーも監督もコーチも一緒に戦ってるようなものだと思わない？

ひとつのチームなんだもん。

私この日のためにピアノの音録音してきたの。

スマホじゃさすがに危ないかもしれないから、録音機で

小型のね！？

それをポケットに忍ばせてある。

これで皆の緊張ほぐしてあげられたらいいな。

という思いを抱えながら、アップをしている皆を眺める。

ここで流すか……

菅「…ん？ピアノの音？」

影「姉ちゃんの音だ…」

『お、飛雄よく気がついたね。』

『皆のこと、リラックスさせようと思ってね。』

澤「これ、いつ録音したんだよ、？そんな暇なかったろ…」

『ん？昨日の夜！』

「「「昨日！？」」」

『そう！今日は青城と当たるにせよ、伊達工と当たるにせよ、皆緊張しすぎるんじゃないかって、思ったから……

迷惑だった？』

山「そんなことありません！安心しました！」

菅「久しぶりに聴くけど、やっぱ上手いなぁ。」

『焦らずに落ち着いて冷静に、徹達のこと潰して来てね！！』

「「「うっす！！」」」