影山家の影山サン “2”【HQ】 (ページ30)

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夏休みは終わり

二学期が始まっていた。

代表決定戦まで、あと2ヶ月を切っているので

バレー部皆気合い入りまくり！

なんだけど

3年の私達は志望校をもう決めていなきゃいけないし

それに合わせて受験勉強もしなきゃいけない。

そんな日の部活帰り

飛雄は先に帰る！と言って帰ってしまったもんで

孝支と一緒に帰ってる所だ。

『孝支は、大学どこに行くの？』

菅「俺？○○大学行くつもり。」

『そっかぁ…』

菅「Aは？」

『迷ってるの。音大から推薦来たんだけどね、、』

菅「凄いじゃん！行けばいいのに…何に迷ってんの？」

『4年もこーしに会えないんだよ？私が行くの、東京だよ？』

菅「なーんだそんなことかよ～」

え、孝支笑ってる！？

私めちゃくちゃ真剣に悩んでたのに！

ひっどいなぁ。

ほーんと孝支って凄い人だな。

好きだ、ほんと。

菅「俺はAのやりたいこと、優先して欲しいよ。俺のせいでやりたいことやれないのは嫌だ。」

『うん…うん！ありがとう！私、頑張る！』

菅「おう！4年後、卒業したら絶対迎えに行くから。それまで待ってて？」

『ふふ、うん！長期休みは戻って来るからね。』

菅「戻ってきたら沢山出掛けるべ！」

『うん！それまでは一緒に居ようね。あ、でも……孝支一般か…』

菅「Aの頭借りたいからさ、教えてよ。」

うわ、ドキッとした。

すっごいドキッとした。

幸せすぎる……

孝支ったら、ほんとにイケメン。

『ありがとね。孝支。

私のこと好きになってくれて。』

菅「何当たり前なこと言ってんだよ～。当たり前だべ？」

『そういうとこだバカ。』

菅「なっ！？」