第63話 ページ45
貴女サイド
デュースへの報告が終わった後エースの所に戻ってみると手のつけられていない昼ご飯があった。サッチは私が来るなり厨房に帰っていった。
貴「エース、ご飯食べないの？」
ｴｰｽ「…いらねぇ…」
あら？何か怒ってる？さては私が居ない間に何かあったわね。
貴「…ふーんじゃあ私が食べよう。」
私がパンを手に取り口に運ぼうとすると、それに反応するようにエースのお腹が鳴った。
貴「…ふふ、ほら食べなさいって」
ｴｰｽ「…おう」
最初はボソボソと食べていたが次第に食欲に負けエースはぺろりと昼ご飯を平らげた。
私はエースを見つめて聞いた。
貴「エース、これからの事は自分で決めなさい。エドの首を狙うもよし、この船から出て出直すもよし。私達はどこへでもあなたについて行くわ。」
ｴｰｽ「俺は…白ひげの首を狙おうと思う。A達は手を出さねぇでくれ。」
貴「えぇ、分かってるわ。ﾆｺｯ」
その日からエースは隙があればエドの首を狙うようになった。
ｶﾞﾝｯ ﾄﾞﾎﾞﾝｯ
「おい!!あいつ海に落ちたぞ!?」
海に!?まずいわね、エースはカナヅチなのに!!
エースを助けに海に潜ろうとすれば、イゾウに腕を掴まれた。
ｲｿﾞｳ「おい!!お前さんも能力者だろ!!海に潜ったところで沈むだけだ!!」
貴「ふふ、私泳げるのよ？だから私が浮き上がったらそこのロープで引き上げてちょうだい。」
目を見開いているイゾウをよそに私は海に飛び込んだ。
ﾄﾞﾎﾞﾝｯ
ｻｯﾁ「おい!!今飛び込んだのAじゃなかったか!?なんで止めなかった!?」
ｲｿﾞｳ「泳げるらしい…」
ｻｯﾁ「は？」
ｻﾞﾊﾟｯ
海面を見るとエースを抱えたAがいた。
貴「イゾウー!!早くロープを下ろしてー」
ｲｿﾞｳ「おっおう分かった。」
引き上げられたAは気絶したエースを抱えていた。
貴「こりゃダメね。一旦医務室に運ばないと。イゾウ引き上げてくれてありがとね。」
ヒョイっとエースを背中に担ぎ医務室へ足を向けた。
ルイの姿が見えなくなると男達はざわめきだした。
ｻｯﾁ「おい…A結構デカかったな/////」
ﾏﾙｺ「うっうるせぇよい/////」
その場にいた男達は頬を赤く染め、サッチはマルコに怒られたのであった。
ｻｯﾁ「なんかひどくない!?」
───────────
どうも作者のあずき丸です!!
新しい設定です。夢主ちゃん泳げるんです。
ウミウミの実を食べた海人間、体は海そのもの。泳げても不思議じゃないんです。
以上あずき丸からでした〜!!
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作者名：あずき丸 | 作成日時：2019年5月5日 10時
