第61話 ページ43
貴女サイド
咄嗟にベットから落ちないようエースを支えた。揺れが収まりエースを見ると苦しそうな顔をしていた。
貴「…エース、少し待っててね。」
ドアを開けるとたくさんの男達が走り回っていた。
ｶﾗﾝｶﾗﾝｶﾗﾝ!!
「海軍だーーーーー!!!!」
「海軍が大砲をぶっ放してきやがった!!」
大砲？エースは熱でただでさえキツいのに何してくれてんのよ!!
私の中でブチンッと何かが切れる音がした。
私は甲板に出て５隻の軍艦を見据えた。
ﾏﾙｺ「おい!!危ねぇから船の中に戻ってろよい!!」
マルコの忠告も聞こえないくらい私は頭にきていた。
貴「…飲み込め」
いつもより低いAの声が響いた途端穏やかだった海は荒れ狂い、あっという間に軍艦５隻を沈めてしまった。
甲板にいた者はものの数分の出来事に目を丸くした。
貴「エースの体に障ったらどうするのよ。ｷﾞﾛｯ」
この時誰もがAを怒らせてはいけないと思った。By白ひげ海賊団
ﾊﾙﾀ「すっ凄い!!これがウミウミの実の能力!!」
ﾏﾙｺ「助かったよい、A」
貴「いや私も頭にきてたから…あっごめんなさい!!指示も聞かずに勝手な行動を…」
私はペコペコと頭を下げ、急いで部屋に戻った。
全((行動はめっちゃ可愛いんだけどな…))
この日エースの熱が高かったのは午前中だけで、午後にはすっかり平熱に戻っていた。
貴「よかった…熱も下がったしあとはエースが目覚めるのを待つだけね」
だが、その日夜になってもエースは目を覚まさなかった。
貴「…エース余程疲れたのね…あなたがこんなに寝込むなんて初めてだもの。」
私は早く目を覚まして欲しい一心でエースの手を握りそっと頬を撫でた。
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作者名：あずき丸 | 作成日時：2019年5月5日 10時
