第59話 ページ40
貴女サイド
イヴって26歳だったのね。てっきり18歳とかそこら辺だと思ってたわ。まぁ私が350年近く生きてることを言ったらさすがに驚いてたけど。
今はイヴのお昼休憩も終わり、エースの傍で本を読んでいた。本を読むのに飽きてきて再びエースの手を握ると、私はエースの異変に気づいた。
さっきよりエースの手が熱い気がする。
私はそっとエースの額に触れると、手に自分の体温より遥かに高い熱を感じた。
貴「っ!?やっぱり熱がある!!」
寝顔もさっきよりも苦しそうだった。早くデュースを連れてこないと!!
私は部屋から出て全速力でデュースのいる大部屋まで走った。
ﾊﾞﾀﾝｯ
私はノックをするのも忘れ大部屋のドアを開けた。
貴「デュース!!大変なの!!エースが熱を!!」
ﾃﾞｭｰｽ「!?とりあえず落ち着けA。解熱剤を持っていくから先に部屋に行っといてくれ。」
貴「…分かったわ、みんなごめんなさいね。ノックもせずにいきなり入ってきちゃって」
ﾊﾞﾀﾝｯ
私はデュースに言われた通りエースの寝ている部屋に戻った。
ｽｶﾙ「本当エースの旦那の事が大事なんだなAの姉貴は…」
ﾊﾞﾝｼｰ「ほんと…初めて見たあんなに焦ったAの顔…けど船長も心配だわ…」
大部屋内はエースの心配で少し重い空気が漂っていた。
私が部屋に戻り少し経つとデュースが解熱剤の点滴と体温計を持って部屋に来た。
熱を測ると体温計は39.5度を示していた。デュースは持ってきた点滴をエースに刺した。
ﾃﾞｭｰｽ「よし…これで熱も下がるだろう。」
貴「…よかった…」
私は安心のあまりその場にしゃがみこんだ。
ﾃﾞｭｰｽ「でも本当にびっくりしたぞ。あんなに焦ったAは見た事無かったからな。」
貴「もう本当心配で…デュースがいなかったらもっと焦ってたと思うわ。ありがとう、デュース。ﾆｺｯ」
私はエースをデュースに任せ、額のせるタオルを取りに医務室を訪れた。
ｺﾝｺﾝｶﾞﾁｬ
貴「エミリア居る？」
ｴﾐﾘｱ「あぁAどうしたの？」
貴「エースが熱出しちゃって、タオルと氷水ある？」
エミリアがなるほどと納得した顔を見せた。
ｴﾐﾘｱ「あぁさっき水色の髪の子が言ってたわね。はいこれ、タオルと氷水。あの解熱剤よく効くからすぐ熱も下がると思うわ。」
貴「ありがとうエミリア。」
私は早足でエースの寝ている部屋に戻った。
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作者名：あずき丸 | 作成日時：2019年5月5日 10時
