青い海と赤い太陽２ (ページ32)

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第53話ページ32

貴女サイド

ｴｰｽ「お前らー!!」

吹き飛ばされたのはエース以外の仲間達だった。

…よかった、みんな意識はあるわね。

ｴｰｽ「っ!!上炎網!!」

エースは自分の炎で私達との間に境界線を作った。

貴「エース!!何してるの!?1人で戦おうとしないで!!」

ﾃﾞｭｰｽ「何してんだよ、エース!!」

みんな思い思いにエースの名を呼んだ。

ｴｰｽ「お前ら逃げろー!!」

白「なんだぁ？今更腰が引けたか？」

ｴｰｽ「仲間は逃がしてもらう。そのかわり俺が逃げねぇ!!!!」

っ!?ロジャーと一緒だわ…エースは私達のために逃げずに戦おうとしている。それなら私も一緒に戦わなければ、ロジャーにしてきたように。

貴「…デュース、みんなを連れて逃げて。」

ﾃﾞｭｰｽ「っ!?Aまで何言ってんだよ!!」

貴「お願い!!エースは私が責任を持って連れて帰るから、デュースにしか頼めないの。仲間達をよろしくね。ﾆｺｯ」

ﾃﾞｭｰｽ「っ!!あぁ、クソっ!!絶対帰ってこい、怪我しても俺が治してやるからエースを頼んだぞ。」

貴「…心強いわ。ありがとうデュース。ﾆｺｯ」

仲間達はデュースの指示で船の方に向かって歩き出
した。

それを確認し、私は助走をつけてエースの作り出した炎を飛び越えた。

ｽﾀﾝｯ

ｴｰｽ「!?おいA!!お前何してやがる!!逃げろって言っただろ!!」

貴「私はあなたのクルーなのよ？船長とともに戦うのがクルーの役目。仲間たちを代表して私が来たのよ。私で我慢してちょうだい。」

エースは不敵な笑みを浮かべた。

ｴｰｽ「ハハッ!!頼もしいぜ!!」

白「グララララ、1人増えたな。おい息子達!!誰か3人だけ猫娘の相手をしてやれ!!」

猫娘？…あぁ私か。そういえば私今お面つけてるんだったわね。

ｽﾀﾝｯ

？「親父、本当にいいのかよい？女1人に3人がかりで。」

？「女の子だー!!…ってお面つけてるじゃねぇか!?外してくれー!!」

？「サッチうるさい…でも女の子と戦うのは気が引けるよね…」

独特な髪型の男2人と王子様みたいな服を着た男の子が降りてきた。

あら、女の子だからって油断してると痛い目見るわよ？

貴「エース、あなたは白ひげに集中しなさい。この3人は私が相手をするわ。」

ｴｰｽ「あぁ任せたぞ。」

私たちは一斉に敵に向かって走り出した。