第11話 ページ15
エースサイド
俺は小屋を出た。なんなんだあいつは。俺を助けて、水と食料をくれるなんてうまい話を持ちかけてきて、しまいにはいい名前だ？そんなこと今まで1度も言われたことなんてない。ほんとむしゃくしゃする。
ｴｰｽ「ﾊｧ、腹は立つが悪い奴じゃなさそうだったなあいつ…」
あいつは俺に良くしてくれるが俺の親のことを知れば絶対離れていく。それなら最初から信用しない方がマシだ。
ｴｰｽ「…とりあえず宝を探そう。」
俺は今までに感じたことの無い感情を胸に、深く生い茂った森の中を進んだ。
貴方サイド
エースが出て行ってから随分と時間がたち、辺りはもう夕日でオレンジ色に染まっていた。
貴「ふぅ、時間も遅くなってきたしエースに食料と水を届けに行きましょう。」
私はエースが出て行ったあと、寝ていた3年間の間に失った体力を取り戻すための筋トレやエースはたくさん食べるだろうと思い追加の食料を取りに行っていた。
水と食料を届けに行くために小屋から出た。見聞色の覇気を使ってエースを探す。
あっいた。エースの気配を感じ取りそこに向かった。
エースはあれからいろんな所を探したのだろう。くたくたに疲れ果てている。
貴「エース、今日の水と食料を持ってきたわよ。」
ｴｰｽ「げっ、ほんとに持ってきたのかよ…」
貴「何よ、嘘だと思ったの？私はそんな嘘なんてつかないから。ほら、一緒に食べよう？」
持ってきた果物を手渡す。
ｴｰｽ「…」
エースはしぶしぶと言った感じて果物を受け取った。
貴「お腹すいてるでしょう？へとへとだし。今から肉焼くからそれでも食べて待ってて。」
私は火を起こす準備を始める。
ｴｰｽ「…なんで俺に構うんだよ!!」
エースは睨みを効かせて怒鳴った。
貴「なんでってそりゃ、言ったでしょ？この島に私以外の人間がいることは珍しいの…まぁ、あれよ。寂しいのよ、1人の時間が長かったから。だから、エースがいる間だけでいいから晩ご飯一緒に食べよう？」
エースはバツの悪そうな顔をした。
…自分から聞いといてそんな顔するもんじゃないわ、エース。
私はやっとつき始めた炎で、2人分の肉を焼く。
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あずき丸(プロフ) - 皐月蒼＆夜さん» 初コメントです!!ありがとうございます!!イベントに参加させて頂きありがとうございました。 (2019年4月9日 22時) (
レス) id: 8ea0b75aa9 (このIDを非表示/違反報告)
皐月蒼＆夜(プロフ) - 面白かったです！楽しく読ませていただきました。イベント参加ありがとうございました！ (2019年4月9日 22時) (レス) id: d88528ecc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき丸 | 作成日時：2019年3月20日 23時
