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彼女が去ってすぐに講習が始まった。
さっきのことが頭から離れなくて、
ずーっと肘をついてセフンの後ろ姿を見てる私。
自分でも気持ち悪いと思うけど、
この悶々とした気持ちが消えてくれない。
サッ
「いたっ」
普段プリントなんて配らないのに。
セフンが後ろの私に回したプリントが運悪く私の頬にかすった。
少し痛いと思って触ってみれば血が。
セフンは私の声が聞こえたのかちょっとだけ振り返った。
SE「・・・」
「・・・」
けど何か言うこともなくまた前を向いた。
セフンらしいけど…なんかね。
寂しいし、
"ごめん"の一言ぐらい言ってよ。
何より、なんでまた…
"大丈夫?"って声まで期待してるの、私。
…
…
講習が終わって帰りのバス。
いつもならセフンが一番乗りなのに今日はどこにも見当たらない。
せっかくだからいつもセフンが座ってる所に座ろうかと思ったけど、
私も癖がついたのか安定の1番前の席に。
もうすぐ出発って時になって、
SE「はぁはぁ…すいません。」
息を荒くしたセフンが急いで駆け込んできた。
でももう私の隣の席しか空いてなくて。
セフンのことだから立ってるかなって思ったのに
…まさかの隣に座ってきた。
SE「・・・」
「・・・」
まぁ案の定、無言だけど。
それでも嬉しく思うこれって、私…
セフンへの想いが再燃してる…?
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作者名:S | 作成日時:2017年10月29日 17時