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1週間後





あれから私は悔しくて必死に持ち方を正した。






チャンミンの思惑通りになってるようで気に食わなかったけど

社会に出る上では直した方がいいから直したんだ。うん。






なのに



チャンミンがどこにも見当たらない。
せっかく見せつけてやろうと思ったのに…






『今日はここまでー』






あーあ、終わっちゃった。
でもいいや別に私が気にすることじゃないもん。






そう思って席を立ったら





「ククッ…(笑)」






後ろで手で顔を隠しながら笑ってるチャンミンが。

…うわ、指まで長くて綺麗だし。








「…なに?」

「いや?素直になったんだなと思って。」

「昔から素直です。」

「どこの誰だっけ?素直に謝れなくて親を使って謝ってきたのは?お?」

「うっ…」








昔、間違えてテスト前日にチャンミンの教科書を持ち帰ったことがあった。


それに後々気付いて…親伝いで…



でもどうせあれクラス1位だったじゃん。








「…無駄な記憶力。」

「聞こえてますけど?」


「あ、チャンミーン!」








響き渡るような大声で誰かがチャンミンを呼んだ。







「…はぁ、この情熱財閥が。

何ですかヒョン?」


「ちょっと聞こえてるけど!」







スタスタと軽い足どりで来たのは







「…ユノオッパ?」

「あれ?Aじゃん!久しぶり!」

「お久しぶりです!」








ニカッと笑うユノオッパは相変わらず眩しいぐらいのスマイル。


これだからすっごいモテるんだよね。









「…2人とも知り合いなんですか?」


「高校の生徒会の後輩でね!元気だった?」

「はい!大学に入ってオッパに連絡しようと思ってたんですけどなかなか出来なくて。」

「あーはーはー(笑)
そう言ってめんどくさかったんでしょ?(笑)」

「バレましたか(笑)」








ユノオッパはフレンドリーだからついつい話しすぎちゃう。

本当に私オッパ好きだなぁ。









「ところでチャンミンとAこそ知り合いなの?」

「あー…地元が同じ「幼馴染です。」









…まさかチャンミンが"幼馴染"って言うなんて。


まずそう思ってくれてた自体に驚く。









「へー、そうだったんだ!
いやぁチャンミナが珍しく女の子と話してるから彼女かと思った(笑)」

「勝手に勘違いしないで下さい。」

「……」












確かに私は彼女じゃないのに、





心にグサッとくるのは…そんな、まさかね。

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作者名:S | 作成日時:2017年10月29日 17時

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