- ページ15
『あ、いや、仕事の話で…個人的なことではないですよ？はは…』
そうは言ってるものの、あれは絶対違う。
女の勘？ってやつだろうか。
顔に「私あなたが好きです！｣って書いてあるのが丸見えだ。
こんな近くにライバルがいたのか。
いや、本当は私が知らないだけでライバルは沢山いるんだろう。
…それだけ私はセフンのことを知らないってこと。
.
SE「じゃあこちらのを登録して下さい。」
セフンが渡したのは…名刺？
SE「会社のパソコンにメールが届くようになってますから。」
『あ…あぁ、ありがとうございます…。』
明らかに「しまった」という顔になった女の人
彼女は"仕事上の関係"という名での連絡先交換はもう不可能で
傍から見る限り、セフンは避けるのが得意みたいだ。
SE「それじゃあ僕はこれで。｣
『プシュッ！』
.
自分でも何でかわからないけど、力んでしまった手が炭酸水のキャップを開けた
空いたと同時に鳴った音に振り向いたセフン
「お久しぶり…。」
あんなに会いたくて仕方がなかったのに、いざ会うと思った通りに出ない声
恋煩いっていうのはこういうの？
SE「久しぶりA。」
ふにゃっとした笑顔を見て、また心臓がドクドク動き出す
そうだこの感じ、セフンに会うといつもこうなるんだ。
「元気だった？」
SE「うん、元気。Aは？」
「元気だよ。
私達、会う度に聞いてるね笑」
何言ってるんだ、私。
会う度も何も、このやり取りまだ２回目なのに。
SE「そうだね、なかなか会えないから。
あぁそうそう、この前いい店見つけたんだ。」
「…？」
SE「…もしかして約束忘れたの？覚えてたの俺だけ？」
約束…覚えてくれてたんだ。
"俺だけ？"って
私だって"私だけ？"って思ってたんだから。
「そんなわけない…覚えてる！」
SE「なんだ笑 よかった。
店見つけた時すぐAに連絡しようと思ったんだけど、Aの連絡先知らないのに気づいて。
だから、連絡先教えて？」
.
ねぇ
私、さっきの女の人より上って思いいよね？
少しは期待…してもいいよね？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1307人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
S(プロフ) - みほちんさん» ありがとうございます。本当にあの2人はかわいいです！ (2017年8月5日 11時) (
レス) id: 720acd8c66 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - ジアさん» そう言って頂けてすごい嬉しいです！これからも笑っていただけるよう頑張ります！ (2017年8月5日 11時) (レス) id: 720acd8c66 (このIDを非表示/違反報告)
みほちん(プロフ) - ｾﾌﾝもﾄﾞﾝﾍも可愛い!更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年8月5日 7時) (レス) id: 6af1d9b69d (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - セフンなんて勘違いしてんだ 笑笑 めっちゃ笑いました。毎回展開が面白いです、いつも楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張ってください！ (2017年8月5日 0時) (レス) id: d02943ecd9 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - ぺこりささん» いつも読んで頂きありがとうございます。拙い文章ですが、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2017年8月3日 15時) (レス) id: 720acd8c66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：S
| 作成日時：2017年7月21日 18時
