恋人リスト (ページ3)

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「そうなんですね！Joshuaさんのオススメの映画はなんですか？…っと。はぁ〜。」

何度も何度も当たり障りのない文を確認して、送信ボタンを押してベッドに倒れた。

結局ジミンに「キリスト教で改名したんじゃない？珍しい話じゃないじゃん」と論破され、連絡を取り始めたJoshuaさん。

かれこれ1ヶ月ぐらい経つ。

私はまだどうしてもJoshuaさんが信じられず、他の人とも連絡をとって何が普通か基準を知りたいとジミンに提案したのだけれど、めんどくさがり屋の私が何人とも連絡取り合うなんて無理だと却下された。

「なんか…普通。」

Joshuaさんは至って普通。勝手にウェイウェイ系だから同級生はタメで！みたいに来るかと思ったけどずっと敬語だし、電話したいとかもないし。かといってウェイウェイ系で来られても困るけど…

この人にとって私はキープとか？
いやそもそもどれが普通とか私にはわからない。

別に好きでもなくて友達でもない人とのやり取りも仕事終わりに疲れるだけで。

「…やっぱり私にはアプリ向いてないかも。」

ピコン

音のなるスマホの画面を見たらJoshuaさんから。

『今度僕の好きなシリーズの映画がやるので、もし良かったら一緒に観に行きませんか？』

「おお…」

ついに、ついに初めてのお誘いがきた…!!

どうしよう、なんて返せばいい？

なんてすぐに連絡するのはJoshuaさんではなくジミンだ。

いつもは連絡した翌日に返信がくるタイプなのに、今日はすぐ返信が来た。

『A！行く以外の選択肢はないから！
ここで行かなかったら何も変わらないよ！！』

頭の中でどうやって断ろう、なんて考えてたことはお見通しって言われてるみたい。

そうだよね…いつもこういう場面を避けてたら結局アプリ始めた意味なんてない。

『是非行きたいです！』

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