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あ、この前観た映画の特集が組まれてるじゃん。
お風呂上がりにテレビの番組表を見てたらどうやら今やってるらしい特集。何気なくチャンネルを変える。
丁度やってたのはあの俳優さんの出演作紹介。これジスさん観てるかな〜
…思い切って連絡してみる?
いやぁ〜…私にそんな勇気ない。だってリアムタイムで連絡とることになるかも。嫌っていうかちょっと心労がなぁ〜…
とりあえずカトクを開くだけしてみたら、ジミンから来てた『微笑み王子脈アリっぽくない?』の文字。
まぁ脈アリっぽいっちゃぽいんだけど…確証はないしなぁ。それに向こうは並行して何人かと会ってるかもしれないし。やっぱり私が選ばれるほどの自信が無い。ジスさんのレベルが高すぎて。
………でももし。
もし告白されたとして、私はOKするのかな。
とりあえず付き合ってみたらいいじゃんとかよく言われるけどそれが出来ないんだよね〜。出来てたら彼氏いるよ!って感じだし。…告白されたことないけど。
ピロン
『Aさん今テレビ観てる?』
うわっ、ジスさんからだ。
『この前一緒に観た映画の特集が3チャンでやってる。』
え、一緒じゃん…!
え、ここですぐ返信するべき?ちょっと待つ?え、え、でもすぐ返信したら脈アリって言ってるみたいで恥ずかしくない?
…でもせっかく連絡してくれたんだよなぁ。ジスさんも同じように緊張してるのかもしれないし。そもそも恋人を作るために始めたんだもんね…!
『私も観てる!
私も丁度今連絡しようかと思ってた!笑』
『一緒だね笑』
やだ、もうちょっと…
たった一言なのに胸がキュンキュンする。勝手に脳内でジスさんの微笑んでる姿を再生するほどに。
確かに微笑み王子だぁ…
あ〜恋するってこういう感じなのかなぁ。このふわふわ浮ついた感じ。
『これだよね?前にオススメしてくれた映画』
『うん。観た?』
『まだ観てない笑』
『早く観てよ。笑』
しかもリアルタイムで普通に会話出来てる…!感動!すごいぞイム・A!
『あ、終わっちゃったね。』
『ね。私こんな時間に映画の特集してるの知らなかった。』
『俺も。』
えっと…この後どうやって話終わればいいんだろう?
いや終わったのか。あ、おやすみでいいのかな?
『ねぇAさん電話していい?』
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作者名:S | 作成日時:2022年1月31日 15時