天使と恋に落ちる

私の仕事 ページ3

芸能人に会えるの？！

紹介してよ！


友人にはそんな言葉ばかりをかけられる。


正直最近の芸能界には興味もないし疎い、
それに毎日毎日関わるのはハゲの上司と暑化粧ババァ！！

煌びやかな衣装を纏って、大きな態度でいる芸能人に
イラつきすら感じるっつーの！！


『あー、本当ヒールもしんどい、、』


私は廊下を大きなモニターを運んで歩く。

大人数のアイドルの為に大きな楽屋を作ったらしく
今日はそこに一組アイドルが待機しているから
モニターを持っていけという上司の指示。


そもそも女にやらせないでよ！むかつく！


控え室A、、ここだよね、、

……両手が塞がってるからノックできないし。

イライラしながら溜息をついて一度モニターを下に置く。


コンコン、と叩くとハーイ、と男の子達の声。


『失礼します、、モニターの設置にやって参りました、今入っても宜しいでしょうか？』


鮮やかなピンク、水色の衣装を着た男の子達。
名前はっと、、あ、そうそうセブンティーンね。
17人もいるの？この楽屋に。うーん、そんないなさそうだけど。


マネ「わざわざすみません、宜しくお願いします。」


マネージャーさんはそう言って私を迎え入れるけど、
ああ、運ぶのを手伝う気はないのね。。

私は重いモニターをもう一度持ち上げると
男の子が数人寄ってくる。


手伝います！手伝います！とワラワラ寄ってくるけど
余計邪魔！！早く置きたいの！


私はヨロヨロしながらモニターを置くと
計り知れない数ある配線コードを繋がなくてはいけない。

……機械オンチなんだけど、、私。。


倉庫からここまで来るのにすっかり暑くなった身体、
私はジャケットを脱ぐと近くに畳んで置く。

付いていた説明書を見ながら黙って黙々と作業を続けた。


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