あなたと君と… ページ15
スマホを持ってきた人たちは、全員に謝り、先生は、最後の思い出だしなーと甘やかし、通常通り行われることになった。
「よかった。」
花恋が安心したように言う。
「ホントだよー。班別コース無くなるかと思って心配したー。
あ、あっちにパフェあるぜ。」
「え、どこ!?」
瞳吾君と花恋は、またまた大はしゃぎで、人混みの中走っていった。
まて。
この人混みの中、あの二人だけ行かせて大丈夫かな…?
「ま、ここで待ってれば大丈夫しょ。」
呑気な伊織くんは、近くにあった椅子に腰をかけた。
少し迷ってから、希帆も隣の椅子に腰をかけた。
「希帆は変わらないね。」
伊織君の方を見ると、柔らかく笑ってた。
「希帆は希帆。……だね。」
あの頃と変わらない、あの柔らかい笑顔。
「伊織君だって変わってないよ。」
誤魔化すように希帆も笑う。
「…変わったよ。あの頃より……」
じっと見つめ合う。
この場には、二人しかいない感覚に陥った。
「ねぇ、逃げ出そうよ。」
「え?逃げ出すって何処に?」
「ここじゃないところ。」
ニッとイタズラっぽく笑う伊織君。
「バレたらヤバイよ。」
「バレないようにいく。」
久しぶりに、こんな近くで伊織君の顔を見る。
心臓の鼓動が速くなって、このまま時間が止まればいいのにって思った。
けど、その瞬間、あの光景がフラッシュバッグした。
「怒られるって。」
「えー。」
右頬を、プクーと膨らます伊織君。
反射的に、その頬を指で押した。
「やったな?」
今度は伊織君が希帆の頬を掴む。
「ハハ。変な顔!(笑)」
「い、いひゃい」
伊織君はお腹を抱えて笑い出した。
「そ、そんなに笑うことないじゃん!」
「ごめんごめん。(笑)」
伊織君は右手をポンと希帆の頭に置いた。
ボッと、顔に熱が昇った。
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いちぴ - 凄いはまるお話で気に入りました!最新楽しみにしてます! (2019年11月8日 21時) (レス) id: 9cde7eefe3 (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - まり夕ンさん» ありがとうございます。勉強の合間にちょこちょこ更新するようにはしているのですが…待たせてしまうことになってしまうと思います、、すみません。これからも、この小説を宜しくお願いします!! (2018年1月20日 20時) (レス) id: 012283a465 (このIDを非表示/違反報告)
まり夕ン - 2ヶ月ぶりに来てみたら、全員名前変換できるようになってる&4話増えてる!! 受験前の大変なときに、更新して下さってありがとうございますm(__)m 受験合格されることを祈ります!! (2018年1月16日 1時) (レス) id: 6b8bf83b3b (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - 愛花さん» おー!!!ありがとうございます!!やってみます!!これからもこの作品を宜しくお願いします♪ (2017年12月27日 20時) (レス) id: 5d6f637f64 (このIDを非表示/違反報告)
愛花 - 自分、ふつーに、[占いツクール LINEぽいやり方]ってぐーぐるで調べたら、このサイトでやり方を投稿(?)している方が居ました。なので、このサイトで調べても出ると思いますよ。曖昧ですみません、、 (2017年12月24日 16時) (レス) id: 192c8fdc99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーさん | 作成日時:2017年7月26日 23時