cue26 ページ30
「これですか？実はこれ昨日ジュンとおひいさんと出かけた時に偶然見つけて…。おひいさんに買って頂いたんです。」
その時座って何やら石を磨いていた凪砂先輩が反応した。
「日和くんに…？ふふ、Aは日和くんに本当に気に入られているんだね。」
そういって優しい笑みを浮かべて近づいてきた。
そして私の髪に触れた。
「うん、よく似合っていると思う。綺麗なものだけどこれは…？」
「あ、それはスワロフスキーっていうもので宝石を模して作ったような物なんです。綺麗ですよね、私も一目で気に入ってしまって…」
「そうなんだ。知らなかったよ。」
前までは私よりもずっと身長が高い凪砂先輩に近づかれるとなんだか威圧感を感じることもあったけど最近は結構大丈夫になってきた。
むしろ落ち着く部類だ。
「えー、あの。おほん。話を遮ってしまい申し訳ありませんがお二人とも少し距離が近く無いでしょうか…？」
先ほどより幾分か機嫌の悪いように見える茨に言われたため離れた。
その後茨は資料とにらめっこしながらパソコン片手に戦略を考え出してしまい、そして凪砂先輩もまた石を磨き始めたりしたので私も自分の作業をすることにした。
しばらく作業に没頭して顔を上げた時にはまだ茨は作業をしていたので私は差し入れを買ってくることにした。
校門を出たところに凪砂先輩がいた。
そういえばさっき部屋にはいなかったような？
考えを巡らせていると声をかけられた。
「まだ、茨のことは信用できない？」
彼は穏やかな口調でハッキリとそう告げた。
先輩の顔を見ると困ったように笑っていた。
「どういう…ことですか…」
「急にごめんね。…Aは私のことは凪砂先輩と呼んでくれるよね。…そしてジュンのことはジュン、日和くんのことは最近ジュンと同じ呼び方でおひいさんと呼んでいるよね？」
「…はい。それがどうかしましたか？」
「でも、茨のことはまだ七種さんのままだったから。…やっぱりまだ苦手なの？まだ、警戒してる？」
あくまで全て穏やかに問いかけてくる。
表情も先ほどと変わらない。
「まぁ、最初はやっぱり警戒もしてたし単純に苦手な部類の人でした。…けど最近はそうでも無いです。いい一面も始めの頃よりわかった気もするし。」
私の答えを聞いて彼は安心したように笑った。
「なら、いつか茨のことを名前で呼んであげてほしい。口には出さないけど多分Edenの中で1人だけ名前で呼ばれない事を気にしてると思う。」
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美玲(プロフ) - 作品を読ませていたたぎました！私はEden箱推しで、最近は茨くんになりそうなのでw確かに、Edenなどの他校の夢小説増えて欲しいですよね！これからも頑張ってください!!敬礼〜☆ (2022年7月5日 11時) (
レス) id: 0536cf4548 (このIDを非表示/違反報告)
クロにゃんスリーピー(プロフ) - はじめまして！作品を読ませていただきました！とても面白かったです！質問なんですが38話で完結になっていましたが続きはないんですか？ (2020年2月3日 8時) (レス) id: bad43f72a1 (このIDを非表示/違反報告)
鹿乃詞音(プロフ) - なちゃおさん» コメントありがとうございます！気づくのに遅くなってしまってすみません。楽しく読んでいただけているようで嬉しいです！全然更新できていませんが頑張って再開するつもりです！ (2018年5月6日 12時) (レス) id: 7fcb7f54cd (このIDを非表示/違反報告)
なちゃお - こんにちわ！作品を読ませていただきました！！いやぁ、とても面白くてあっという間に読んでしまいました！！茨が出てくる度に嬉しくなりました！更新頑張ってくださいね！敬礼〜！ (2018年4月7日 14時) (レス) id: 2fc1f52ab2 (このIDを非表示/違反報告)
鹿乃詞音(プロフ) - こっぺぱんさん» こっぺぱんさんこっちの作品にもコメントありがとうございます！毎回楽しみと言って頂けてとても嬉しいです〜！短編集の方はなかなか更新できなくてすみません…。受験が終わったらどちらもどんどん更新する予定です！ (2018年1月29日 23時) (レス) id: d6ee02f425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿乃詞音 | 作成日時：2018年1月9日 15時
