cue10 ページ12
私にできる事は何も無いと言われたし実質寝不足で頭が全く働かないので言われた通りに客席に座った。関係者席がまだあってよかった。
やっぱり嫌われてしまったんだろうか。
まあもう仕方ないけど。だって元々彼は、茨は私を都合の良いように利用するために秀越学園に転校させたんだもんね。そう。わかってた。
なら、どうして
こんなに涙が溢れてくるの？
手元が暗くなり、それと同時に目の前のステージが明るくなった。
あぁ、始まるのか。ならばせめて、最後まで全力で応援しようじゃないか。
涙目のまま顔をあげると一瞬茨と目があった。
目があった彼はちょっと驚いた顔をしてそれから気まずい顔をしたけど直ぐにアイドルスマイルを貼り付けていた。
もう、ダメじゃ無いか。観客の前ではいつでも一瞬たりとも笑顔を崩しては。
その日、そのステージで、彼らはアイドルとして大きな声援を受けいつも以上にキラキラと輝いていた。
ライブが終わった後彼らにいつも通り差し入れを持って行くか少し悩んで他のお客さんがみんな帰る頃まで残っていたけど結局今は会えないと思い直し、帰ることにした。
帰ってゆっくり休んで今後の事を考えよう。またAdamのプロデューサーとして活動できるように今までの反省点も全て思いかえそう。
「…!…いた！A！……どうして君は客席にいたの？流石に私少し動揺してしまったよ？」
「…凪砂…先輩」
「ライブが終わったら楽屋に来るって思っていたから待っていたんだけど。どうしたの？」
「あ、それは。すみません。」
その後に続く言葉をなかなか発することができない。
「とりあえず楽屋に戻ろう？きっと茨も心配してる。」
「…してませんよ。私はもう見限られたんです。」
「え。何か言った？」
しまった。
「い、いえ。なんでも無いです。すみません、この後本当に大事な用事があるんで、あの…帰ります！」
それだけ言って走り出した。
もちろん用事なんて無いし行く宛も無いけど。
それでも、この状態で茨に会うよりはマシだと思った。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「なんすかぁ？急に呼び出したりなんかして。割とここ玲明学園から遠いんすよ？」
「ごめん。ちょっと電話だけじゃ落ち着けなくて。会って話したかったの。」
「……なんかあったんすね？あーあー涙の跡まで。とりあえずファミレスでいいっすか？」
頷くことしか出来なかった。迷惑かけてごめんね。
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美玲(プロフ) - 作品を読ませていたたぎました！私はEden箱推しで、最近は茨くんになりそうなのでw確かに、Edenなどの他校の夢小説増えて欲しいですよね！これからも頑張ってください!!敬礼〜☆ (2022年7月5日 11時) (
レス) id: 0536cf4548 (このIDを非表示/違反報告)
クロにゃんスリーピー(プロフ) - はじめまして！作品を読ませていただきました！とても面白かったです！質問なんですが38話で完結になっていましたが続きはないんですか？ (2020年2月3日 8時) (レス) id: bad43f72a1 (このIDを非表示/違反報告)
鹿乃詞音(プロフ) - なちゃおさん» コメントありがとうございます！気づくのに遅くなってしまってすみません。楽しく読んでいただけているようで嬉しいです！全然更新できていませんが頑張って再開するつもりです！ (2018年5月6日 12時) (レス) id: 7fcb7f54cd (このIDを非表示/違反報告)
なちゃお - こんにちわ！作品を読ませていただきました！！いやぁ、とても面白くてあっという間に読んでしまいました！！茨が出てくる度に嬉しくなりました！更新頑張ってくださいね！敬礼〜！ (2018年4月7日 14時) (レス) id: 2fc1f52ab2 (このIDを非表示/違反報告)
鹿乃詞音(プロフ) - こっぺぱんさん» こっぺぱんさんこっちの作品にもコメントありがとうございます！毎回楽しみと言って頂けてとても嬉しいです〜！短編集の方はなかなか更新できなくてすみません…。受験が終わったらどちらもどんどん更新する予定です！ (2018年1月29日 23時) (レス) id: d6ee02f425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿乃詞音 | 作成日時：2018年1月9日 15時
