Small Shot!! (ページ7)

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「ほんで、ごめん」

『…え…？』

肩に置かれていた彼の手が1度離れ、ぎゅっと私を抱きしめる

「こんなになるまで気づかれへんくて、ごめんな」

聞こえてきた彼の声には悲しさが含まれているように感じて

『っな、なんで』

「大好きな彼女がこんな疲れてるのに気づけんかったのが悔しい」

『の、ぞむく』

抱きしめた腕の力がさっきよりも強くなる

「Aちゃん、一緒に住もっか」

『え、？』

「そしたら俺に辛いの隠されへんやろ」

『でもそしたら望くんに負担かけちゃうよ』

「なにが負担なんよ、俺可愛い彼女の愚痴蔑ろにする男に見えてる？」

『み、みえないけど』

「今日な、倒れてるAちゃん見てほんまに心臓止まるかと思った。2人で玄関で仲良く死んでまうかと思った。」

『死なないよ』

それほどびっくりしたんですう～～～！
と言いながらさらにさらに強くなる腕に思わず望くんの背中を叩く

『く、くるし』

「大事な大事な彼氏にそんな思いもうさせないでくださ～い」

離さんからな、と言わんばかりに強くなる腕に耐えきれず『わ、わかったわかったから！』と返事をしてしまった

パッと緩まった腕から抜け出したあと見えたのは彼のやってやりましたって顔

もう、やられた。
これだから大好きなんだ。

月曜日？かかってきなよ、
望くんが近くにいてくれる月曜はもう怖くない

」ほーら！はよたべよ！望くんお腹ペコペコやけど～？」

『ふふ、ごめん今行く！』

ご飯食べて、お風呂入ったら、ちょっと愚痴聞いてもらおう

そしたらいつもより、ちょっとだけ多めに、愛してもらおうかな？

fin