Small Shot!! (ページ47)

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恐る恐る隣に潜り込むと、体ごと濵田さんの方を向かされて、向き合う状態でぎゅっと抱きしめられた。

ずっと憧れてた腕の中は、思ってた何十倍も温かくて、恥ずかしい。

「あかんわ、恥ずかしいな」

『…はい、』

さっきまでふんわり香ってた濵田さんの匂いがダイレクトに鼻をくすぐる。
もう二度とこんな距離で嗅ぐことないだろうからしっかり嗅いでおこう。鼻の中に貯蔵庫を作ろう。

ただのマネージャーにもこうやって心配して気を遣ってくれる。好きで好きでたまらない。

『…濵田さん、』

「んー？」

『…、ありがとう、ございます』

「どーいたしまして」

濵田さん、好きです。言いかけた口は、さっき負けたマネージャーとしての理性によってグッと閉じられた。

起きたら気持ちを切り替えないと。
きっとちょっとずつ欲張りになってしまうから。

「…ぎゅってすんのと手繋ぐのどっちがいい？」

『…こっち』

「ふふ、そーか」

ほら。ちょっとでもたくさん触れてたくて、欲張りな自分が出てきてしまってる。

もう何分経ったんだろう。大好きな人に包まれて、背中を優しくたたいてもらっていることに安心したのか急に瞼が重い

「…ふふ。おやすみ、A、ちゃん」

名前で呼ばれた気がしたけど眠気には勝てず、そのままスっと目を閉じた。

…おやすみなさい、