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心の中で藤井くん、いやふじ神様にお礼を申し上げてたら重岡が私の机の端を指でトントン叩く。いちいち気の引き方が可愛いねんわかってる?
「…てかAは、その、俺の事どう思ってん、」
聞こえた声に思わず目を向けたら拗ねた顔の重岡。はあ、『そんな顔する?めっちゃ可愛いやん。なにその拗ね顔ちょっといい加減にして欲しいねんけど。こっちは毎回可愛い!好きやぞ!って気持ち抑えて会話してんのに、重岡が私のこと好きとかそんなんさあ』
「え、いやちょA、」
『なに』
「そんな言われると思ってなかったからちょっと恥ずかしい」
『今まで蓄積してた好きを全部言うとこかなと思って。あと、その重岡のえくぼめっちゃ好きで』
「すとっぷ、ちょっ、えっなに?ほんま恥ずい、まってやめて」
『わかったやめる』
「おお、うん、よし」
『もう一生言わんとく』
「あ、一生はやめて」
せやな、絶対一生は無理やわ。本人に直接言えるようになったこの状況でもう既に言いたくてたまらんもん。
あーなんか、急に重岡の消しゴムすら愛おしくなってきた。やっぱりこの取引私には有効やったみたい。
『…てかこの消しゴム重岡のやつなら、あの藤井くんの頭の上の20個誰のなん』
fin.
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作者名:tana科 | 作成日時:2020年2月2日 20時