Small Shot!! (ページ12)

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皆さんの顔面偏差値の高さを冷静に観察してたら、後ろからわざとらしい咳払いが聞こえた。

【えー、紹介します。俺の3人目の妹でーす】

『…です。流星くんがいつもお世話になってます。』

紹介に預かったのでぺこっと頭を下げると、一瞬の静寂の後

「「は！？！？！？」」

と全員分の驚きの声を受けた。

「え、流星って妹3人おったん！？」

「おまえ、三人兄妹なんちゃん！？」

「初めて聞いてんけど！！」

【えー俺三人兄妹って言うてないで】

一般人の妹やから、私が成人するまではファンにバレて追いかけられたりしやんように3人とも存在を隠してくれてたみたいで。
にしてもメンバーにも言うてなかったんやなあ。徹底してる。

ひとしきり驚いた後、後ろにいるであろう流星くんと私を見比べて唸る6人。

「うーん…似て、る？」

「夏恋ちゃんに似てんのか…？」

「なんか3人の可愛ええとこだけぎゅっと集めたみたいな感じやな」

「あーそれや」

中間さんの一言に全員納得したように頷く。
いやそんな本人目の前にして頷かれても…

【そうやねん、Aは可愛いねん】

『流星くんやめて』

便乗して兄バカしようとするからすぐ止めた。成人して身内に褒められるのは恥ずかしいんよ、しかも人様の前で。

『…あっ、よかったら皆さんも商品見てってくださいね～』

そうそう、本題はそっち。
せっかく来てくれたんやしちょっとだけでも売上に貢献してもらおうなんてゲスい魂胆で兄の同僚達を店内に案内しはじめた。

一旦fin