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言われてみれば ページ21




「灰羽?」


『うん』



「音駒の灰羽リエーフでしょ?

よく知ってるよ、なんで?」






お互い友達がいない授業では
隣の席に座るくらいの関係になれた赤葦くんに

灰羽くんを知っているか聞いてみた



音駒は2年の春高で3回戦で当たったかもしれない高校だった

東京は井闥山と梟谷のデータを目一杯取っていたから

対戦したらそこから音駒を引き抜こうと思っていたし、
結局当たらなかったから
記憶にあまり残っていなかったんだと思う



失礼だけれども







『この間会って少しお話を』


赤葦「え、なにそれこわ」



灰羽くんと会った経緯を簡単に話し

彼の驚異的なコミュニケーション能力について話した





赤葦「Aさん圧倒されてるじゃんw」


『私が余計なこと言ったのがいけなかったんよねw』




赤葦「てか、音駒って夜久さんいたところだよ」













夜久さん?








『え、そうなん?』



確かに言われてみれば、
おばさんから送られてきた写真の中の赤いジャージ集団にいたかも


2年の時に春高でる!と連絡が来たことがあったかも

赤木さんが音駒のリベロ上手いって言ってたかも




『思い当たる節があるわ』


赤葦「会わなかったの?」


『そんな事頭になかったw』



皆余裕そうな感じで練習とか試合してたけど

私はまじで3年の方々に引退してほしくなくて
めちゃくちゃ必死だったんだからな



侑しってるか?



赤葦「今木兎さんに試合観に来いってすごい誘われてる」


『木兎さん流石だねw』



赤葦「大阪には無理ですって言ってるのに

大丈夫、意外と近いとか言ってくる」


『木兎さん東京の隣に大阪あると思ってそうだね』



赤葦くん曰く、
移動中爆睡してるからすぐ着くと思ってるらしい

やっぱりバカなんだね木兎さん



赤葦「木兎さんさ、Aさんのこと気に入ってるから

今度試合あったらまた行こう」



『全然行きたいけど

え、私気に入られてるの?』

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作者名:Saar | 作成日時:2023年5月1日 1時

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