はよ ページ20
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侑「そういえばやけど、
A男と試合見にきとったわ」
治「は?」
珍しくサムから電話がきたと思えば
Aといつもどこで飯食ってるかっていう話やった
くそつまらん
どこで食おうが別にいいやろが
治「男って男か?
父さんとか兄弟じゃなく?」
侑「おう、大学の同級生」
治「どんなやつや」
わかりやすくイライラし始めたな
まあ実際はぼっくんの後輩やし
あっちは知らんけど、
Aはそういう感情は絶対にないのは確か
侑「真面目そうな子やったで、
そんでその子もそんまま一緒に飯行ったわ」
そう話したら返事が返ってこなくなった
しばらくの沈黙の後
治「…それほんまなん?」
侑「なんの間やねん!」
治「A人見知りやし、
友達2人しかおらんってこの間言っとった
そもそも何でAがチケット2枚持ってんねん」
あいつ友達2人しかおらんのか!?
だから赤葦くん連れてきたんか…
侑「お前が実習があるとか言うから
Aに2枚渡したんやろが!
サムが来てたら
Aはお前と試合観戦やったんやぞ」
治「なんで2枚渡したん?
Aが出会って半年の友達に
バレーの試合誘えるくらい心開けると思ってるんか?」
侑「知るか!そんなん!
こっちはあいつの彼氏ちゃうねん!」
まあ確かにAはそう簡単には心を開かないし、
自分のことを教えたりしない
俺らが高1の時の3年の先輩とはマネージャーとしての
必要最低限の会話しか聞いたことないし、
きっとその先輩らは今もAの事を大人しいクールなやつと思ってるやろ
部活で本性出してきよったのは2年のGWあたりやったし
俺らは元から知ってたけど
治「角名とも喋ったけどなんも言ってなかったし
角名のストーリーに映ってた男やろ
はよほんまの事言えや」
侑「わかりました」
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作者名:Saar | 作成日時:2023年5月1日 1時