仲良し ページ15
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おさむ授業で魚捌いた
おさむ写真
捌くって漢字知ってたんだ
Aすご!
A魚釣ったら治に持ってくね
あの電話をしてからというもの、
以前より頻繁に連絡が来るようになった
さらにほぼ毎日電話をしている
前までは一度話題が終われば
2日くらい連絡を取らないこともあったし、
電話なんて週一でするかしないかくらいだったのに
『一体なにがあったんだ…』
みか「あんたに聞きたいわ」
『え?』
みか「A赤葦くんといつ仲良くなった?」
みかは大学で1番最初に仲良くなった数少ない友達だ
学部も学科も一緒で一緒に履修登録した
『いや、仲良くなったっていうか
ただ話をするだけっていうか』
みか「仲良いじゃんか」
私はまだそんなに打ち解けていないと思うんだけどな
ただ高校の時バレーやってて会ったことあるから
話が合うってだけだし
『高校の時バレーやってて大会で見かけたことあって
そのお話で盛り上がったんだよ』
みか「なにそれ運命感じる」
『どこがやねん』
正直赤葦くんとは話がしやすい
無理に気を遣ったりしなくていいし、
あまり深掘りするようなことはしてこない
まあ、それはまだちゃんと仲良くなってないからか
みか「早くAの彼氏と会いたいなー」
『なんで?
写真見せたやん、
てか私の彼氏と会う予定ないでしょ』
みか「Aに紹介してもらう
そしてAがいつもお世話になってますって言う」
『どっちかって言うと私がお世話してるんだけど』
みか「あ、赤葦くんだ」
その声に顔を上げると
教室に入ってきた赤葦くんと目があって、
手を振られたので振り返した
みか「ずる」
『てか、なんで赤葦くんのこと知ってるの?』
みか「え、人気じゃん
かっこよくて、背高くて、優しいって
私もいつか話してみたいと思ってたんだよねー」
『へぇー』
そうなんだ、全く知らなかった
春期は自分のことで精一杯だったからな
周りの噂とかに耳を傾ける余裕なかったし
話すようになった今そのことを知っても意味無いしな
みか「興味ないでしょ」
『まあ、もう仲良くなったし』
みか「あ、仲良し認めた」
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作者名:Saar | 作成日時:2023年5月1日 1時