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『…置き手紙?』
読んでみると
『A様へ
お嬢様に重傷を負わせてしまい、誠に申し訳ございません。
私は両親の都合でお嬢様のメイドを辞めさせてもらった次第です。
お嬢様との思い出は忘れません。
ですからどうか
楽しく、生きてください。
メイドより…』
手紙の端に血がついている。
あのメイドさんは両親がもう他界していたはず。
…つまりは
『処刑か自分で…か。』
そっかぁ…だからか。
だから
『ここ私1人しかいないんだな??????????』
親は居ないし。もう逝っちゃったんだよな。
つまり?
『私を止めるものは誰も居ない!!!!!!!』
…あーでも、そうだな。
さっきからずっと喋ってるこの本をどうにかしないと…
「おい!気づいてたなら反応しろ!!!!!!!!!!!」
『うっさい!で何?!どうしたの?!』
「あー、俺はあれだ。説明係?ってやつだ。で、お前記憶戻ったんだろ?お前の能力とか説明するな。
おまえの能力は
全て。
まぁ要するにチート的な?でも苦手な魔法、得意な魔法とかもあるぞ。お前の得意は世界を滅ぼしかねないがな。
そしてこの世界には【固有魔法】ってのがある。
お前の固有魔法は【創作】と【完全変身】だ。
創作が少し苦手なようだから…俺を使え。出したいものを書いて、それを想像する。すると出てくるってわけだ。まぁメモがわりにするもよし、能力使うのに使うもよしって事だ。俺はサポート品だからな。
完全変身は名の通り。《〜になりたい!》って願えばなれる。戻り方は《リセット》と言えば戻る。まぁここにも創作が含まれている。が…まぁ全部簡単にいうとだな?
考えればなんでもできるってわけ。理解できたか?」
『最後しか聞いてなかった』
「おい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
『でもあれでしょ?考えるのに君を使えばいいって事と、完全変身は願えばなれてリセットって言えば戻るんでしょ?』
「全部聞いてるんじゃねぇか…!!!!!!!」
「まぁ、そういう事だから。なんかあったら書け。返信してやるから。」
…ただの本に戻った。いや、メモ帳でいっか。
『とりあえず…りんご』
手にストンと落ちてきたのは…
『うおっ?!すげぇマジで出てきた!』
食べよ(洗えよ)
『えーと何処だ何処だ〜?キッチン何処だ〜?』
みーつけた!
(洗うところはカット)
食べよ
『いただきまーす!…めっちゃ美味しい!』
林檎しか勝たん!
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作者名:黒パーカー | 作成日時:2023年4月27日 17時