⑨ダンボール戦機Ｗ～裏束縛～ (ページ15)

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アッドＶＳペルセウスページ15

決勝ステージに、五人が出そろった。

アスカ、ヒロ、バン、シイノ、Ｄｒ．Ｒ。

「レディー？？」(実況)

「ヴァンパイアキャット！！」

「ペルセウス！！」

「エルシオン！！」

「アッド０！！」

「……」

ＬＢＸたちを見回すバン。

黙ったままのローブの人間、Ｄｒ．ＲのＬＢＸは、電源が入っていないかのように目が光っていない。

全体的に細身の、ストライダーフレーム。

何より特徴的だったのは…。

真っ黒だ。

丸い、飾り気のないヘッド。

まるでパーツをつけていない、コアスケルトンを黒い絵の具につけ込んだような色、形。

そんなＬＢＸが予選を勝ち抜いてきたなんて…ちょっと信じられない。

「バトル、スタートぉおお！！」(実況)

「行け、ペルセウス！！」

ヒロが真っ先に操作を開始した。

ＣＣＭの操作音が、忙しなく響く。

「まず最初の相手はあなたです、シイノさん、アッド０！！」

「あなたとの戦いが経験値になることを願って…開戦します！！」

アッド０が動き出す。

走り出す。

構える！

「は、速いっ！！？」

ヒロは驚愕した。

「アッド、フェーズＯＮＥ！！」

［Ｌｖ．１覚醒：フェーズＯＮＥ起動］

「発動、リトルファンクション！！」

シイノの声と同時に。

アッド０のウエポン、仙道のナイトメアズソウルが光り出す！

［Ｌｖ．２覚醒：フェーズＴＷＯ起動］

アッド０の機体が微細な電磁波を纏った。

シイノの手は休まる瞬間がない。

バッ…、…ガキィィンッ。

ペルセウスとアッド０の武器がぶつかり合った。

その時。

「う、うそ！！ペルセウスが動かないなんて！！？」

ヒロが必死に操作するが、スタングレネードを喰らったときのように動けない。

「スタングレネード・コートモードです。自機がそのままスタングレネードとなり、触れた他機の動きを封じます！！」

「そ、そんなぁっ！！」

ヒロ、絶体絶命。