28.寝付き ページ29
夕飯も平和に終わり、お楽しみのお風呂の時間がやってきた
心は弾む
芹ちゃんの鋭い目つきもなくなっていた
「ねえ、そういえばね」
そかおりさんの発言は私が言葉を失うのには十分だった
「明日の朝から稲荷崎が参加するみたいだよ」
…
「ってことは」
「Aちゃんが好きなミヤアツムくんが来るってことっ？」
「そういうこと、ですね……？」
「わあ…」
「えっヤバ！！推しに会えるってことだよね？
いいなあAちゃん！」
「すごいなあ。Aちゃん運がいいね！」
「…矢巾くんに勝ち目なくな」
「ちょおおおっっっと！雪絵、しー！！」
マネズがかなり盛り上がっている。美女の盛り上がっている姿はそれはもう目の保養なのだが…それどころではない
いや、宮侑くんに会える？それがどうした、全国に行けば会える確率は高い相手。特になにもないはず
「Aちゃんっ、良かったね！
応援してるよっ」
『…稲荷崎が来てもなんにもないよ、でもありがとう、芹ちゃん』
＊＊
……寝付けるわけがなかった。
稲荷崎もとい宮侑くんが来るという理由ではない
寝付けない理由となったのは風呂から帰ってきた時だった
ーーー
「っなあ！井上、ちょっといいか。移動するけど」
『矢巾？いいよ』
そして人気が少ないところに来た
「よし、誰もいないな…
井上、今から言うことは真剣だ。嘘じゃない」
『うん、わかった』
ここで、気づくべきだった。
言われ慣れてない私は気づけなかった
他の人は気づいたであろうに
「っふう…………えーと、その…
1年の秋頃からすっ、好きだ。つ、付き合ってください…！」
嘘でしょ、としか思えなかった
しかし矢巾の顔は真剣そのもので
顔、耳まで紅潮させ心做しか声は震えていた
これは受けたことの無い告白
今までの告白はこちらを1度も見ず、声は一定だった
どうしたら良いのかわからなかった
「返事は今じゃなくていい！むしろ合宿が終わってから…え、えと！じゃ、あな！！」
…………置いていかれた。
ーーー
そんなこんなで眠れるわけがなかった
こんなの、合宿中ずっと悩んでおけと言っているようなものだった
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さみだれ(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます〜！好きと言って貰えてとても嬉しいです！300票目！おめでとうございます(*´ `ﾉﾉﾞﾊﾟﾁﾊﾟﾁそして評価もありがとうございます！ (2020年4月17日 16時) (
レス) id: bf5ee40647 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きです！ ((評価300票目はもらったぜ☆← (2020年4月16日 20時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
さみだれ(プロフ) - 38さん» ありがとうございます〜〜！はい。一応決まってます！ (2020年4月4日 20時) (レス) id: bf5ee40647 (このIDを非表示/違反報告)
38(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！この作品って誰オチとかありますか？？ (2020年4月4日 20時) (レス) id: 4336ec1679 (このIDを非表示/違反報告)
さみだれ(プロフ) - もんさん» ほんとですか？！初めて言われました笑作者関西人なので嬉しいです！(関係ない)今しばらくお待ちください……！！ (2020年4月3日 23時) (レス) id: bf5ee40647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さみだれ | 作成日時：2020年3月28日 18時
