【Fischer's】魚達と私の縁と。

到着 ページ7

「3階階段前昼休み来て。来なかったら分かるよねぇ？？」

休み時間に言われた骨の言葉が頭の中でこだましている。
あんなことを言われてしまったら逃げるなんて選択肢は当然無くなる訳で。


弁当箱を持ちながら三階の階段で彼を待つ。
教科書忘れなきゃ良かった。やらかした。

「Aちゃん！」
『んゔぁ！？』


突然話しかけられて変な声を出してしまった。


「やっぱり反応おもしろww」

『黙れ歯ァ抜くぞ。てか下の名前で呼ぶな』

彼は「そんなこと言わないでww」といいながら立入禁止の屋上へ続く階段を登り始めた。
完全に二文目無視してやがる。


『え、待って。そこって屋上に続く階段でしょ。何すんの？』


立入禁止の屋上でご飯を食べる！？
先生に見つかったら終わるぞ！？


「なにすんのってお昼食べるんだよ？」

『それは分かるけど！！それって…』

「あ。勿論階段でね。階段に座って食べるの。」


彼はそう付け加えた。
てっきり屋上で食べるのかと思ってた…。


『なんだよびっくりさせんなや』
私がそう言ったとき一階下の階段あたりから


「ぺけか？相変わらず声高ぇな！！」


という声が聞こえた。
来たな。フィッシャーズ。

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