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日は既に空高くにあり、クルー全員が甲板に揃っていた。
そんな中約1日ぶりに対面したつむぎは少し緊張しながらもシャンクスの横に立っていた。
｢事情はだいたい分かったと思うが、手ェ出すなよお前ェ等。｣
シャンクスがだいたいの説明をした後、ベックマンは他のクルー達へ念を押した。
｢あ……よろしく……お願いします…………｣
礼儀正しいぺこりとお辞儀をした。
が、こういう時は必ず誰かしらヒソヒソ話しているのに、何故か全員がシーンと静まり返っている。
不安になって顔を上げると、他のクルー達だけじゃなくてホンゴウやベックマン、それからシャンクスまでもがこちらを見て固まっている。
｢あ……あのっ…………｣
何かまずいことを言ってしまったのだろうか。
不快にさせてしまったのだろうかと1人焦ってしまい、泣きそうになる。
｢つむぎ！なんでもない！なんでもないぞ！ほら！｣
ホンゴウが慌てて宥めるとつられてクルー達も大丈夫だぞと慌てる。
｢気にするな。つむぎが礼儀正しくて皆感心してるんだ。｣
そう言ってシャンクスは頭を撫でる。
それがなんだが嬉しくて、私には勿体ないくらい幸せだと感じた。
｢ありがとう……｣
そう言えばシャンクスは目を細めて笑う。
2人の周りだけ、別の空間があると全員が思っていた。
ホンゴウもベックマンもやれやと呆れながら、何とか馴染めそうなつむぎにほっとした。
その後は各々各自の持ち場に戻り、つむぎは邪魔しない程度に甲板を歩いた。
シャンクス達は船室に戻ったが、前ほど怖さはなく。
話しかけてくるクルー達とはそれなりに受け答えもできた。
最初は向けられたことの無い視線に恐怖しかなく、本当に打ちのめされそうにもなった。
しかし接してみると皆いい人たちばかりで、海賊と聞いた時はこう言う海賊もいるのだと驚いた。
でも私としてはその方が気が楽だった。
｢おぉ、随分仲良くなったな嬢ちゃん！｣
甲板は危なく、見てるなら座った方がいいと言われいつの間にか用意されていた椅子に座ってキョロキョロ眺めていたら、ドレッドヘアーが特徴的な男が話しかけてきた。
｢俺は赤髪海賊団の狙撃手。ヤソップだ。｣
｢つむぎです……よろしくお願いしますヤソップさん。｣
｢硬ぇなぁ！｣
豪快な笑いに好意的な印象の人でほっとしていると、さらに後ろからマンガ肉に、かぶりつく男が現れた。
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作者名：こゆん | 作成日時：2022年9月2日 19時
