サッカー部のプリンスの気持ち [S×O/番外編] (ページ16)

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「はぁ。」

と、ため息をつき、今朝起きたことを話した。

。

昨日、テンションの上がりすぎが原因で
なかなか寝付けず、案の定少し寝過ごして
いつも登校する時間より遅い時間に学校に着く。

まあ、それでも。

「「翔くん、おはようございます！」」

毎朝変わらないうんざりした光景。

あ、入り待ちってやつ。
はっきり言って他の生徒に迷惑だし、
相手役の話が出てから心なしか人が増えてる。

こんな常識のない奴らに挨拶する義理は無いから
いつものように一瞥して通りすぎようとしたら
ちょうど彼が登校してきたところだった。

俺の気持ちはガラリと一変。
ウキウキ気分。

｢おはよっ、智くん♪｣

と挨拶をするも

｢……。ども。｣

と、昨日の態度と変わらず冷たく素っ気ない返事。

そして、
そのまま会釈をしてまっすぐ教室に向かおうとする。

「ちょっ、待って」

俺の制止(今思えばただの悪足掻きだったけど)が
彼の耳に入っていないのか一切振り向かず、
玄関についてしまっていた。

慌ててその後ろ姿を追いかける。

後ろの女達が
ギャーギャーなんか言っているような気がするけど
俺には知ったこっちゃあない。

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