サッカー部のプリンスの気持ち [S×O/番外編] (ページ14)

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。

「げっ」

うわ、恥ずい、恥ずすぎる。

超浮かれてるとこ見られた。

しかも妹に。

「いや、まじ何してんのよ」

「あ、えっと」

返答を考えまくってしどろもどろしてる俺に

「なんか嬉しいことあったのね。
どうせお兄のことだから
『やっと好きな人に話しかけられた〜』
ってとこでしょ。」

見抜かれていたのかこう言う妹。

「えっ」

「えっ、なに？
今の今までバレてないと思ったの？
マジ？」

は？え？
なんでわかんの？

「えっ、ちょ、どういうことだ？」

「どういうことってそのままの意味だけど？
あんなわかりやすいことばっかりしてて、
家族の誰にもバレてないって思ってたの…？」

「は？わかりや…え？」

うっそ、俺、そんな態度してた！？

「高校入ってすぐぐらいのときはずっとボーッとしてること多かったし、学校行事があった日の夜は、ため息ばっかというか落ち込んでたし。
これでバレてないほうがおかしいよ。」

「……。」

開いた口が塞がらない。
そりゃ、バレるわ……
わかり易すぎる…

「そんでまあ、ヘタレなお兄のことだから、
今までずっと話しかけられなくて今日まで過ごしてんだろうけど…
ってとこかな。」

「マジか……」

「まあ、おめでとう。
相手、誰か知らないけど頑張ってよ。」

こいつ………

「おう。
上手くいったら連れてくるわ。」

「お兄、ヘタレだからな〜…」

「おい！」

「ははっ。
まあ、応援してるからさ。
相談ものってあげる。だから、頑張れ〜。」

やっぱりこいつ良い奴だよな。
我ながら良い妹をもったとおもうわ。
絶対モテるな。
で、そのうち彼氏連れてくる。

「さて、この話は終わり！
今日の晩ごはんどうしようか？」

「俺がつくる？」

「絶対だめ。キッチン爆発しかねない」

「はあ！？」

超生意気なところはあるけどね。